農業流通業界を革新するkikitoriの挑戦
株式会社kikitoriは、農業流通業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために、3,000万円の資金を調達しました。この資金は、農業流通業界の変化や働き方改革に対応したサービスの拡充に利用される予定です。kikitoriは、「農とテクノロジーを通して世界中の人々を笑顔にする」というミッションを掲げ、すでに農業流通特化型SaaS「nimaru」を展開しています。
kikitoriのビジョンとnimaruの特長
昨今、農業流通は急速な変化を遂げており、これまで通りのアナログ的な流通手法はもはや通用しなくなっています。従来の電話やFAX、手書き伝票に依存する流通業務は、生産者と需要者双方の多様なニーズに応えられず、人材の流出を引き起こしています。これに対抗する形で生まれたのが「nimaru」なのです。
「nimaru」は、スマートフォンやタブレットを活用することで、流通業務の効率化と見える化を実現します。ユーザーは簡単に出荷情報をデータとして流通業者に伝えることができ、情報の属人化を防ぐ仕組みが整っています。また、自動で各種帳票の作成を行うなど、動的に業務サポートを行う点が大きな特徴です。
資金調達とJAグループとの連携
この資金調達は、農業流通のDXという大きなテーマの下に行われました。また、JAグループと連携し、農業流通を底辺から支える新たなサービスを開発する計画も見据えています。農林中央金庫やグローバル・ブレイン株式会社などからも高い期待が寄せられ、業界全体の改革を担う存在として注目されています。
流通業界の未来とkikitoriの役割
kikitori社の代表である上村聖季氏は、業界の伝統を生かしつつ、新しいテクノロジーを取り入れた農業流通の未来を見据えています。DXを通じて国産農産品の付加価値を高める取り組みは、青果流通業界全体にとっても大きな意義を持つでしょう。
kikitoriの支援により、農業流通業界はこれまで以上に革新されることが期待されています。この取り組みがもたらす変化は、業界関係者はもちろんのこと、消費者にとっても良い影響を与えることでしょう。情報の透明性が高まり、流通の効率性が向上することで、持続可能な農業へと繋がる道は開かれています。最新のテクノロジーと農業の融合が、これからの社会に新しい価値を提供していくに違いありません。
企業情報
kikitoriは2015年に設立され、東京都文京区に拠点を置いています。自社のリアル店舗を運営しつつ、流通業界の課題に取り組む姿勢が、農業のさらなる発展につながることが期待されています。興味がある方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
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