Z世代向け採用ブランディング『キャリアドラマ』の新たな取り組み

若い世代に向けた採用活動が大きく変わりつつあります。特にZ世代に焦点を当てた新しい採用ブランディング、『キャリアドラマ』が株式会社SPRINTとプロデューサー・ブランディング編集者の秋カヲリによって発表されました。この取り組みは、企業がより共感を呼ぶ形で自社の魅力を伝えることを目的としています。

新しい採用コンテンツ『キャリアドラマ』の目的

『キャリアドラマ』は、経営者やスタッフのキャリアストーリーを基にした動画や記事を制作し、感情に訴える形で企業ブランディングを行います。これにより、特に若手の応募者が企業に対して持つ共感を高め、その結果応募率と定着率を向上させる狙いがあります。多くの成功した企業がすでにこの方式で取り組んできたように、今後の採用活動においても共感重視が重要な要素となってくるでしょう。

市場環境に見る課題

　日本の人材関連ビジネス市場は10兆円以上の規模に達しており、企業は採用にお金を投じる傾向が強まっています。しかし、離職の問題は依然として深刻であり、大手企業でも約3分の1が3年以内に退職しているというデータがあります。この状況を受け、『キャリアドラマ』という新しい形態の採用コンテンツは登場したのです。これにより、企業は単なる条件や給与ではなく、理念や共感を重要視した採用が求められています。

多様なコンテンツ形式でアプローチ

『キャリアドラマ』では、短い3分の動画から中尺（8～10分）、そして長尺（20~30分）まで、さまざまな形式のストーリーを提供します。これにより、企業は採用イベントやIR資料としても活用でき、幅広いニーズに応えることができます。多くの企業が直面している常識にとらわれない価値観に基づいたコンテンツが、若手社員の関心を引き付けることを目指しています。

貴重なストーリーの活用

『キャリアドラマ』が設計するストーリーは、社員インタビューが形式だけではなく、心に響くものになるように工夫されています。多くの企業が直面する「社風や人柄が伝わらない」といった問題を解消することが重要です。単なる情報発信ではなく、感情に訴えかけるストーリーテリングが、共感を生み出します。

この夏、『キャリアドラマ』の第一弾として公開された為国辰弥氏の動画は、その特徴を如実に示しています。彼のキャリアストーリーは、短くても印象に残りやすく、SNSでのシェアにも向いています。これにより、若い世代の目にとまりやすくなります。

秋カヲリと株式会社SPRINTの協業

新しい採用コンテンツを生み出すために、秋カヲリ氏は100社以上のインタビューを行ってきました。そして、そのノウハウを生かして、人となりを引き出しながら魅力を伝えるコンテンツ作りを行っています。彼女の経験は、視覚的かつ感情的に伝わるブランディングにおいて価値が高いものです。

結局のところ、若い世代が求めるのは「条件」ではなく、自分が共感できる「理念」です。『キャリアドラマ』は、まさにその理念を具現化した新しい採用ブランディングの形ともいえます。