中国市場の禁輸解除を機に食品輸出の新たなチャンスを探る展示会開催

2024年11月27日から29日の3日間、幕張メッセにて「第9回 ‟日本の食品”輸出EXPO WINTER」が開催されます。今回の展示会には、約300社の日本食品および飲料企業が参加し、海外からは60カ国以上から2,000名を超えるバイヤーが集まる見込みです。この展示会は、日本の食品業界と海外バイヤーが直接つながる絶好の場であり、ビジネスチャンスの拡大が期待されています。

特に注目すべきは、日本の水産物に関連する動向です。2023年に福島第一原発からの処理水放出が行われた後、中国は日本の水産物の輸入を全面的に停止しており、その結果、日本からの中国への水産物輸出は前年比で92.6%減少しました。しかし、2023年9月20日、ついに中国側が日本の水産物の安全基準を満たす製品の輸入再開を合意し、今後の輸出回復への道が開かれました。

この展示会では、水産物を中心に多様な製品が展示されます。例えば、宮崎県の漁業協同組合連合会からは、ブランド鰤「金太郎ブリ」の冷凍フィレが出展され、刺身や照り焼き、ぶりしゃぶなど様々な料理に最適です。また、株式会社鯉平からは日本の伝統食「うなぎの蒲焼」が登場します。これは、機械加工でない職人手焼きのうなぎを提供しており、訪日外国人だけでなく、他国でもその美味しさを楽しめるように販売されています。さらに、株式会社三笑からは、震災後に立ち上げた水産加工メーカーが製造する冷凍寿司が出展され、家庭で手軽に寿司が楽しめる商品として注目されています。

展示会では、水産物だけでなく、ハラル認証を取得した和牛や、IWSC2024で金賞を受賞した沖縄県産泡盛など、日本の特産品が多く紹介されます。これは、中国市場への再進出だけでなく、多様な輸出先を探る日本企業にとって重要な機会です。

会場では、各社の製品の魅力を感じたり、海外バイヤーと直接対話することで、貴重なビジネスの場を体験できます。参加を希望される方は、事前に申込を行い、会場内のプレスルームで必要なバッジを受け取ってください。

展示会の詳細はこちらからも確認できます。