アドウェイズとKIYONOが共同開発したCDPコンサルティングサービス
株式会社アドウェイズ(東京都新宿区)と、その子会社である株式会社KIYONO(東京都港区)が、顧客データプラットフォーム(CDP)を利用した新たなコンサルティングサービスを開始しました。このサービスは、すでにCDPが導入されている企業や、これから導入を考えている企業を対象に、広告運用などの施策へのデータ活用を最大化するためのものです。
CDPコンサルティングの概要
新たに提供される「CDPコンサルティングサービス」では、CDPの設計や導入、マーケティング戦略との連携、改善に至るまでの包括的なサポート体制が整えられています。これにより、企業は特有の課題に基づいた施策の計画から実行、さらには継続的な改善までを一貫して支援されます。顧客データは企業の競争力を高める重要な資源ですが、導入しているだけでは十分な活用には至らない場合も多く、ここに得意な短所を補う形で、両社の専門知識が生かされることとなります。
CDPを「使いこなせていない」企業の実情
最近の調査によると、データに基づく意思決定を行う企業が増えている中で、実際にはCDPを導入したものの、その活用がすべての企業で十分ではないという課題に直面しています。経済産業省の資料では2025年における中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進捗が示されており、顧客データの管理や活用においても様々な障害が存在しています。
特に、日本企業においてはデータ活用を十分に行えている組織の割合はわずか8%にとどまるとされたデータがあり、これが示すのは導入自体が終着点でなく、その後の活用と運用体制の整備が求められているということです。企業内での顧客IDの統合の不完全さや、データの鮮度、社内でのデータ活用リテラシーの欠如など多岐にわたる問題が顕著です。
包括的な戦略設計から広告運用まで
今回のコンサルティングサービスでは、単なるツール導入にとどまらず、企業のニーズに応じた戦略設計から施策の実施、さらには持続的な改善策に至るまでを網羅的にサポートします。既にCDPを導入している企業には、個別のデータ活用戦略や改善点を提示し、マーケティング活動の成果を最大限に引き出すことが目指されます。
今後の展望
アドウェイズとKIYONOは、このサービスを皮切りに、オンライン上のユーザー行動データを利用した顧客予測モデルの構築やセグメント戦略の設計などさらなるデータ活用の分野にも展開を考えています。データ基盤の整備は企業全体の意思決定や顧客戦略に重要な影響を持つため、両社は顧客がデータを効果的に利用し、戦略的なマーケティングを推進できるよう引き続き支援していく方針です。
まとめ
アドウェイズとKIYONOが共同開発した「CDPコンサルティングサービス」は企業が持つデータの活用を最大限に引き出し、新たなる取り組みを実現するための強力な機能を提供するものです。データドリブンなマーケティングの実現に向けて、企業の変革を促進するこのサービスの今後の展開にも目が離せません。