タイのFCC工場に自家消費型太陽光発電が導入
昨年12月、伊藤忠エネクスのグループ会社であるITC ENEX (Thailand) Co., Ltd.(IET)は、タイにおけるFCC (THAILAND) CO., LTD.の2つの工場に自家消費型の太陽光発電サービスを導入しました。2024年12月からの本サービスにより、持続可能なエネルギーの利用が一層進むことが期待されています。
サービスの概要
本サービスは、利用者が所有する工場や倉庫の屋根に太陽光発電設備を設置し、そこで発電した電力を直接使用する仕組みです。これによって、お客様は自家製の環境に優しい電力を利用することができ、結果としてCO2の排出量やエネルギーコストを削減することが可能です。
特に2050年のカーボンニュートラルを目指す中で、このサービスは非常に重要な役割を果たします。太陽光発電設備の設置にかかる初期費用はIETが負担し、導入後は保守や点検を含めた固定料金での請求となるため、導入のハードルも低くなっています。
導入施設の詳細
今回、導入されたのは以下の2つの工場です。
1.
FCC (THAILAND) CO., LTD. ラッカバン工場
所在地: 286 Chalongkrung Road, Lamplathew, Latkrabang, Bangkok, 10520, Thailand
太陽光パネル容量: 1,088.64kW
CO2削減見込み: 年平均728.5t
系統電力削減見込み: 約13.49%
2.
FCC (THAILAND) CO., LTD. アマタ工場
所在地: 700/805 Moo 1 (Amata City Chonburi Industrial Estate) T.Panthong A.Panthong Chonburi 20160, Thailand
太陽光パネル容量: 897.12kW
CO2削減見込み: 年平均552.1t
系統電力削減見込み: 約40.80%
このように、各工場で計画されている電力削減効果は見込まれ、特にアマタ工場では約40%という大幅な節約が期待されています。
環境への取り組み
伊藤忠エネクスグループは、今後も再生可能エネルギーの活用とともに、顧客の省エネルギーや電気料金の削減に貢献することで、環境に優しいエネルギーサービスの提供に努めていく方針です。このような取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となることでしょう。
自家消費型太陽光発電サービスは、企業のコスト削減のみならず、環境保護や社会的責任を果たす手段として、ますます注目される存在となっていくことが予想されます。タイでの成功事例が、他の国や地域への拡大にも繋がるかもしれません。期待が高まります。