株式会社トライアイズの2024年度決算と2025年度の展望
2025年2月14日、株式会社トライアイズ(4840:東証グロース市場)は2024年度連結決算の結果及び2025年度の見通しを発表しました。この結果は、今後の成長戦略に大きな影響を与えるものと言えます。
2024年度の連結決算概要
2024年度の連結決算においては、売上高が961百万円となり、前期比51.1%の増加を見せました。営業利益は2百万円、経常利益は250百万円、当期純利益は194百万円で、いずれも前年からの大幅な改善が見られました。これにより、トライアイズは4期ぶりに営業利益での黒字転換を達成したことを報告しました。
2025年度の業績予想
2025年度に向けた業績予想では、売上高が2,882百万円とほぼ倍増する計画で、営業利益は166百万円に達する見込みです。また、当期純利益は358百万円とされており、これにより一株当たりの当期純利益(EPS)は45.92円になると予想されています。
事業戦略の明確化
トライアイズは「投資事業」「建設コンサルタント事業」「ファッションブランド事業」の3つの柱を中心に事業展開を図ります。地域社会との協力を強化しながら、地方創生へ貢献することを目指す方針です。その中でも特に高いROIが期待できる「投資事業」に注力することが強調されました。
投資事業の重要プロジェクト
現在進行中の《日本初・全室プライベートプール付コンドホテル40室プロジェクト(沖縄恩納村)》は、第一期工事として全40室のうち20室が2025年1月25日に着工しました。このプロジェクトはトライアイズにとって中長期的な企業価値の向上に寄与する重要案件と位置付けられています。
第一期工事は2025年秋ごろの完成を予定しており、さらに残りの20室については2026年度完成を見込んでいます。また、2024年度末には都内の物件がフル稼働となり、越後湯沢のリゾートホテルや都内ファミリー物件への投資が新たに始まったことも注目されています。
建設コンサルタント事業について
トライアイズが展開する建設コンサルタント事業(株式会社クレアリア)も重要です。特に防災・減災・国土強靭化の領域における社会的需要が高まる中、能登半島地震の復興支援に参画し、水系インフラに関する復興事業も推進しています。
ファッションブランド事業の展開
最後に、ファッションブランド事業(濱野皮革工藝株式会社、CLATHAS)についても触れておきましょう。熟練の技術による上質なバッグを製造し、2024年度末にはふるさと納税の返礼品としての取り組みがスタートしました。引き続き、SNSを通じてブランド力の向上を追求する方針です。
まとめ
株式会社トライアイズは、2024年度の成果を評価しつつ、2025年以降の成長に向けた戦略を練っています。地方創生への貢献を念頭に置いた事業展開は、今後の展開に大きく寄与することでしょう。