タクシー利用調査の実態
タクシーは便利な交通手段ですが、多くの人々にとっては料金が高いと感じられることも多いようです。今回は、株式会社ナビットが全国の主婦を中心に1000人を対象に実施したタクシーに関するアンケート結果を基に、タクシー利用の実態を探ります。
タクシーの「空車」と「回送」の違い
タクシーを見かけると、フロントガラス上の表示に注目することがあるでしょう。「空車」と「回送」という言葉には、大きな意味の違いがあります。「空車」は現在お客さんを乗せていない状態で、手を挙げれば停まってくれる可能性があります。しかし、「回送」は乗客を乗せる予定がない運転を示し、どれだけ手を振ってもタクシーは止まらないのが基本。時には運転手の厚意で乗せてもらえることもありますが、期待しない方が良いでしょう。
タクシー利用は思った以上に少ない?
ナビットによる調査では、1年間でタクシーを利用した人数は全体の44.7%にとどまり、意外にも半数に満たない結果でした。具体的にどれくらいの頻度で使われるのかも興味深いところで、最も多かったのは「半年に1日程度」で14.3%、次に「年に1日程度」が13.1%となっています。これらのデータから、タクシーは利用者にとってそれほど頻繁な交通手段ではないことが分かります。
タクシーを呼ぶ方法はアナログ派が多数
最近はスマートフォンのアプリで手軽にタクシーを呼ぶことができるようになりましたが、実際の利用方法はどうなっているのでしょうか?アンケート結果では、最も多くの人が使う方法は「タクシー乗り場に行く」で22.0%、次いで「電話を掛ける」17.6%、そして「道で拾う」が15.8%。アプリを使う人は11.4%という結果で、依然として従来の手法が好まれていることが分かります。
タクシー利用の目的は旅行が圧倒的
次に、タクシーを利用する目的についても調査しました。利用理由として最も多かったのが「旅行」で、13.3%。空港や駅までの移動が考えられます。特に大きな荷物を持つ場面では、タクシーの利便性が光ります。
不安な点は料金と運転手に関すること
タクシー利用における不安感についてのフリー回答では、「料金が不安」という声が特に多く見られました。タクシーに乗り慣れない人は特に、運賃がどれくらいになるのか分からないことがストレスとなるようです。また、運転手との双方のコミュニケーションに不安を感じる人も多く、特に営業時間外や早朝深夜のタクシー獲得は困難な状況も見受けられます。
タクシー運賃の仕組みを理解する
タクシーの料金は「時間距離併用制」に基づいて計算されることをご存知でしょうか。この制度では、渋滞に巻き込まれても、時間に応じて料金が加算されるため、長時間のドライブが思ったより費用がかさむ可能性があります。利用の際には、事前に時間帯や交通状況を考慮することで、経済的な移動が可能になるでしょう。
終わりに
タクシーは便利なサービスですが、利用実態や不安な点は多岐にわたります。「1000人アンケート」を通じて、これらの情報を反映させ、安全かつ快適な移動手段としてのタクシー利用を促進していきたいものです。