2023年9月10日から14日まで、デジタル地図開発のリーダー、マップボックス社が主催するオンラインカンファレンス「BUILD with Mapbox」が開催されました。これは毎年行われるイベントで、世界中のパートナー企業や利用者たちが集まり、最先端の位置情報テクノロジーに関する知見を深める機会となります。
特に注目されていたのが日本語セッションです。これまでの取り組みを踏まえ、9月11日から13日の3日間で行われたこのセッションは、日本国内での位置情報ビジネスの高まりを如実に示しました。
初日、9月11日の「Leaders in Location リアルタイムマップ」では、マップボックスのアンバサダーである草薙昭彦氏が登壇。東京の公共交通機関の運行状況と花火大会の映像をリアルタイムに3Dマップで融合させた「Mini Tokyo 3D+リアルタイム花火」などのプロジェクトについて語りました。参加者は、マップボックスの描画性能とインターフェースの美しさがリアルタイムデータのビジュアライズにいかに貢献しているかを学ぶことができました。
次に、9月12日に行われた「Mapboxテクノロジー 技術ドキュメントと開発ツール」セッションでは、新たに登壇した古橋大地教授が、Mapboxの幅広い技術文書を紹介しました。大学での教育や災害時のマッピング支援の経験と共に、Mapboxアンバサダーとしての歩みが語られ、その専門的な知見が多くの参加者の関心を引きました。
最終日、9月13日の「Ask Me Anything」では自由な質疑応答の時間が設けられ、参加者からは技術的な質問に加え、Mapboxの開発裏話や機能に関する多岐にわたる質問が寄せられました。質疑は日本語と英語で行われており、国際色豊かな参加者同士の活発なコミュニケーションが促されました。
この5日間のイベントでは、基調講演やパネルディスカッションを含む全17のセッションが開催され、オンラインでの気軽な参加が可能でした。録画は1カ月間視聴できるため、参加できなかった方も後から内容を追うことができます。身近な環境からグローバルな議論に触れる機会を提供しているこのイベントは、今後も地図と位置情報の進化を共に考える場として期待が寄せられています。
マップボックス社は、引き続き地図と位置情報テクノロジーのリーダーとして、情報発信やユーザー交流を進め、業界の成長に貢献していく姿勢を堅持しています。
■マップボックス会社概要
日本本社: 東京都港区⻁ノ⾨1-10-5 WeWork内
設⽴: 2020 年3⽉10 ⽇
事業内容: 1. Mapbox Inc.の製品・サービスの⽇本顧客への再販事業
2. Mapbox の製品をカスタマイズ及び機能拡張した地図関連のプラットフォーム事業
URL:https://www.mapbox.jp