株式会社雨風太陽の代表取締役社長、高橋博之氏が一般社団法人日本ファームステイ協会の理事に就任しました。この動きは、日本国内のアグリツーリズムを活性化し、地方の持続可能性を向上させることを目指しています。
雨風太陽は「都市と地方をかきまぜる」を企業のミッションとしており、高橋氏はこの理念を実現するために新たな役割を引き受けました。日本ファームステイ協会は、農泊やファームステイを推進することで、旅行者が再訪したくなるような地域の魅力を創出し、その品質向上を図ります。これにより、農山漁村の所得向上と地域的な活性化を目指しています。
高橋氏は、理事就任の背景として、日本版アグリツーリズム法の制定を挙げています。これにより、地方創生2.0の実現が可能となり、農家の所得向上やインバウンド市場の成長が見込まれています。また、民泊の品質向上や経営基盤の強化を進めることで、受け入れ農家の環境整備を推進することが重要であるとも述べており、この点は官民一体で解決していく必要があります。
欧州では、特にイタリアにおいてアグリツーリズムが盛んであり、同国では1985年にアグリツーリズム法が制定されました。この法律には、観光市場への農家の参加を支援するための税制優遇や財政支援が組み込まれています。イタリア政府は、アグリツーリズムを推進するために積極的な対策を講じており、その結果、各州政府が風景計画を作成することが義務化されています。
日本においても、こうした施策に取り組むことで、アグリツーリズムを拡大するための法的整備を進めることができれば、地方創生2.0を加速させるインバウンド市場の発展が期待できます。さらに、これは旅行事業を運営する宿泊予約サイト「STAY JAPAN」にとっても大きな成長機会となるでしょう。
「STAY JAPAN」は、全国各地の民泊や農泊、城泊など、地域特有の宿泊施設を紹介する旅行予約サイトで、ユーザーには約1,000件の宿泊施設が掲載されています。このサイトの背後には、高橋氏のビジョンである、日本各地の生産者とのコラボレーションから生まれる地域活性化の取り組みがあります。
高橋氏は、企業と地域の関係を結ぶことで、持続可能な社会を築くための努力を続けています。また、地域の特性を生かしながら、旅行者に新たな体験を提供することも目指しています。今後のびわの葉グルメや農業体験、文化交流を通じて、地域が持つ本物の魅力を広めることが期待されるでしょう。
今回の理事就任は高橋氏にとって新たな挑戦であり、地域社会に貢献するための重要な一歩です。高橋氏が推進するアグリツーリズムの可能性は、今後の日本の地方創生において大きな影響を与えることでしょう。地方が活性化し、都市との新たな関係が築かれることを期待しています。