職場での聞こえの支援が求められている
株式会社neumo(ニウモ)は、シニア世代の働く現場における「聞こえ」の問題について、その実態調査を実施しました。調査対象は60歳から69歳までの働いている331名です。この調査は、音を聞くことができるものの、理解することが難しいと感じているシニア人材が多数いることを示しています。
聞こえの変化とその実態
日本国内では、約1430万人もの難聴患者が存在するとされています。多くの高齢者が加齢に伴う聞こえの変化を経験しているなか、今回の調査において、働く60代の65.9%が「音は聞こえるが、話が理解しづらい」という状況にあることが明らかになりました。特に、音は聞こえていても会話内容への理解度に問題を抱えていることが、職場環境における新たな課題として浮上しています。
これは、単に音量を上げることで解消できる問題ではなく、周囲の音の中から必要な言葉を聞き分ける「脳の聞く力」に関わる重要な要素です。58.9%の人々が、会議や日常の業務の中で聞き取れなかった場合でも、聞き返すことなく会話を続ける傾向があるため、意図しない誤解を招くことが懸念されます。
職場の聞こえの支援が必要
調査結果からは、職場における「聞こえ」に対する支援が急務であることも示されています。約81.6%の回答者が、聞こえの問題に対するサポートを特に行っていないと回答しています。必要性を感じながらも、具体的な対策が取られていない現実は改善が求められます。ここにいる高齢の労働者は、音声が聞こえないのではなく、内容が理解できない状態にあるため、聞き返すことがないことが、誤解や不信感につながる可能性が大きいのです。
聞こえの変化は若い世代からも
興味深いことに、聞こえの問題は60代に突入してから顕在化するものではなく、30代や40代から感じ始めている人も少なくありません。約半数の回答者は、60歳になる前から聞こえの変化を自覚しているとのことです。
このデータは、聞こえの問題が高齢に特有の課題ではなく、働く世代全体にわたっての重要なテーマであることを示しています。現代社会においてシニアの方々が働き続けるためには、職場での聞こえの問題を理解し、取り組む姿勢が求められています。
聞こえをサポートする「キクモア」
neumoが展開する聴覚トレーニングサービス「キクモア」は、耳だけではなく脳の聞く力を鍛える新しいアプローチを提供しています。スマートフォンを使ったトレーニングを通じて、言葉の理解を助けるためのサポートを行います。これにより、コミュニケーション能力が向上することで、よりスムーズな会話が可能になります。実際にトレーニングを受けた参加者からは、聞き返しが減ったとの声が多数寄せられています。
neumoは今後も、リスキリングや高齢者の活躍を支える取り組みを通じて、職場での「聞こえ」問題の解決に注力していく所存です。社会全体の意識を高め、より多くの高齢者が安心して働ける環境を作り出すことが期待されています。