5Gを活用した新しい遠隔操作配送の実証実験が高円寺で実施

5G技術を駆使した遠隔操作配送ロボット実験

近年、物流業界やデリバリーサービスにおいて、働き方改革や人手不足の問題が深刻化しています。特に2024年4月から、ドライバーの労働時間に罰則付きの上限が設定されることが予想される中、Yper株式会社は新しいアプローチとして、遠隔操作配送ロボットの実証実験を行いました。この試みは、東京都高円寺で実施され、5G技術が持つ可能性を最大限に引き出すことを目指しています。

物流業界の現状と課題

新型コロナウイルスの影響を受けて、デリバリーサービスの需要が急増しました。しかし、夕食時の需要の集中や悪天候による配達員の不足といった課題が生じています。さらに、配送ドライバーは若い男性が多く、女性や高齢者が働く環境が整っていないことも人手不足を助長しています。これらの問題を解決するために、Yperは遠隔操作型の配送ロボットの開発に取り組みました。

遠隔操作配送ロボットの実証実験について

この実証実験では、大阪から高円寺のデリバリーをリモートで操作する形式で、4日間にわたり行われました。具体的には、アールリエット高円寺の住民が特設サイトから「ココデリ高円寺」の商品の注文を行い、ロボットが配送を担当。その際、リードをつけた安全な運行が確保されました。

実験の目的と成果

この実証実験の主な目的は、リアルタイムでの遠隔操作によるデリバリーが可能かどうかを確認することです。5G通信を活用することで、どのような範囲での操作が適切か、また、決められた時間内に配送が完了するかどうかが試されました。結果として、4日間の試験期間中に無事に配送が成功し、重要なデータが得られました。