岐阜市、新たなデジタルインフラ導入
岐阜県岐阜市役所が、行政システムの基盤として「Amazon FSx for NetApp ONTAP」を採用したことが発表されました。このシステムの導入により、岐阜市はデジタル技術を活用して市民サービスの向上や職員の働き方改革を進めていく方針です。
自治体セキュリティ強靭化システムの革新
この採用は、「自治体セキュリティ強靭化システム」の一環として行われたもので、岐阜市が令和4年に打ち出した「岐阜市DX推進計画」に基づくものです。新しいシステムが導入されることで、デジタル体験を進化させ、人々がより豊かな生活を送ることが期待されています。
ISMAP準拠の意義
「ISMAP」とは、デジタル庁が整備・運用するクラウドサービスの利用環境であり、地方公共団体の情報システムの基幹業務の標準化を目指しています。岐阜市の新しいシステムは、この基準に準拠しているため、運用の安全性も確保されています。
市民サービスと業務効率の両立
岐阜市は2040年を見据えた「岐阜市未来のまちづくり構想」を掲げており、デジタル化はその基盤となっています。市民体験(CX)と職員体験(EX)の両方を向上させ、業務の効率化を実現することが目指されています。このシステムの導入により、暗号化されたデータの保管が可能となり、情報漏洩のリスクも低減されます。
Amazon FSxの特徴と効果
「Amazon FSx for NetApp ONTAP」は、AWSのマネージドサービスで、データ保護や高可用性の観点からも優れた効果を発揮します。オンプレミスシステムとクラウドのハイブリッド環境を構築することで、運用の効率化が図られ、管理も容易になることが期待されます。これにより、市役所はファイルサーバの場所を気にせず業務を進めることが可能になります。
さまざまな機能の活用
システムは、データをリアルタイムで保護し、万が一の災害に備えたレプリケーションも実装されています。また、ストレージ層でのセキュリティ機能や、ランサムウェア対策も兼ね備えているため、今後もセキュリティ強化の手法として期待されています。
各団体のコメント
岐阜市役所のデジタル戦略参与である速水清孝氏は、この新システムが運用の効率化と安全性の向上に寄与することを述べました。
また、NetAppの中島シハブ・ドゥグラ代表も、岐阜市の行政システム改革に寄与できることを喜んでおり、自治体のデジタル化の進展を期待しています。
岐阜市は、日本のデジタル化推進における先駆者となりつつあります。今後、さらなるサービス向上に向けた取り組みが注目されます。