パラオの貯蓄国債
2024-10-03 21:44:52

ソラミツがパラオでブロックチェーン貯蓄国債システムの実証事業を開始

ソラミツがパラオで新たな金融システムを導入



ソラミツ株式会社は、パラオにおいて新たな貯蓄国債システムの実証事業を開始しました。このプロジェクトは、日本の経済産業省が実施する補助事業に採択され、アジア大洋州地域の貯蓄国債システムにおける重要なステップとなることが期待されています。

9月30日、パラオの独立記念日を迎えるにあたり、貯蓄国債のシステムを一般に公開するセレモニーが行われ、パラオの大統領や財務大臣、在パラオの日本大使などが参加し、プロトタイプのデモンストレーションも行われました。この新しいシステムは、ソラミツが開発したブロックチェーン技術「Hyperledger Iroha」を基盤に開発されており、パラオ政府の要請に応じて実現しました。

経済のスタビリティとインフラ投資の促進



パラオでは、現地通貨として米ドルが使用されていますが、その資金の90%は米国本土で運用されており、同国の経済成長やインフラ整備に直接寄与しない状況が続いています。そこで、パラオ財務省は貯蓄国債を発行し、住民の資金を効果的に活用することを目指しています。この取り組みは、ポートフォリオの多様化を受け、国家財政の調達方法を増やし、インフラへの投資に繋げる狙いがあります。

セレモニーでの重要なスピーチ



式典で、スランゲル・ウィップス・ジュニア大統領は「このデジタルプラットフォームは、パラオの金融セクターの発展における重要な転機となります」と強調しました。彼の発言は、貯蓄国債の導入が国内の資金調達を改善するだけでなく、経済的自立への道を開くものであることを示しています。

また、カレブ・ウドゥイ財務大臣は、実証事業開始が金融包摂とイノベーションを促進する重要なステップであると述べ、より多くの国民が国の発展に貢献できる金融ツールへのアクセス拡大を目指すと語りました。新しいデジタル貯蓄国債プラットフォームは、パラオ国民と金融商品を結びつける重要な役割を果たすと期待されています。

日本との連携と次のステップ



今後は、パラオの財務省や金融機関と連携を深め、貯蓄国債システムの実証事業を継続し、商品の設計・運用に関する詳細な検討を進めていく予定です。また、日本の財務省やシンクタンクとも連携し、システムの改善や本番稼働に向けた準備を進めることが計画されています。

ソラミツ株式会社について



ソラミツは、日本のフィンテック企業であり、ブロックチェーン技術を駆使して社会課題を解決する隙間を持っています。過去にはカンボジアの決済システムや、インドネシアの銀行におけるシステム開発を行ってきました。今回のパラオのプロジェクトも、ソラミツの先進技術を活用した国際的な取り組みの一環であり、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献することを目指しています。

今後の成果が期待されるこのプロジェクトは、デジタル技術と経済社会の発展を融合させた新たなモデルの構築につながることでしょう。


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会社情報

会社名
ソラミツ株式会社
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5リンクスクエア新宿16階
電話番号
050-5526-4670

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