ベネッセ高等学院 中等部、2025年誕生
株式会社ベネッセコーポレーションは、2025年10月1日に中学生向けのフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」を設立します。この学校は、全国各地の中学生に新たな学びの選択肢を提供し、課題を抱える子どもたちに対する支援が期待されております。
フリースクールの概要
「ベネッセ高等学院 中等部」は、既存の高校生向け通信制サポート校と同様に、通学とオンラインの二つのスタイルから学びを選べる、まさに「まなびのサードプレイス」です。これは、教育の多様化が求められる現代において、子ども一人ひとりのニーズに応える体制を整えています。
具体的には、全国11か所で設置されるキャンパスへの通学か、自宅でのオンライン学習を選択可能です。生徒には、ベネッセの教育事業から得たノウハウを元に開発された各種学習教材を活用してもらいます。
特に注目すべきは、新たに開発されるAI教材「進研ゼミRouteBe」です。この教材は、生徒の理解度に応じて個別に学習を進められる仕組みが整っています。同社の得意とする情報技術を用いて、子どもたちが苦手分野を克服し、自信を持てるよう支援します。
「出席扱い制度」の導入
フリースクールの選択において義務教育修了に向けた懸念がある中で、現在通学している中学校への出席扱いの認定についてもサポートをします。文部科学省が発表した「出席扱い制度」を活用して、生徒が学習と進路の双方において希望を持てるよう働きかけます。
オンライン説明会の実施
この新しいフリースクールについての詳細を知るために、学院長が自ら説明するオンライン説明会を7月16日から随時開催します。参加は無料で、気軽に質問をすることもできます。これにより、入会を希望する生徒や保護者が具体的な理解を深められる機会を提供しています。
中等部の3つの特徴
この中等部には3つの大きな特徴があります。まずは、個別の生活状況に応じた時間割を作成し、子どもたちが無理なく日常生活を送れるよう配慮された点です。次に、探究学習や進路指導を通じて自分自身を見つめ直し、希望する将来の進路を考えられる位置づけがされています。そして最後に、異学年の生徒と交流する「バーチャルキャンパス」によって、社会性やコミュニケーション能力を育成する環境が整っています。
学校が目指す教育理念
不登校の児童生徒数が増えている現状を受けて、ベネッセは地域における支援の枠組みを広げています。このフリースクールは、単に通う場所を提供するのではなく、子どもたちの自発的な学びを促進し、彼らが自らの未来を主体的に切り拓いていくことをサポートしていく教育理念に基づいています。私たちは、どの子どもも自分に合った学び方を見つけられるよう、この環境を整えていきます。
今後のベネッセ高等学院中等部の活動から目が離せません。