沖縄で開催された亜熱帯緑化事例発表会、受賞者が決定

沖縄の緑化を盛り上げる「令和7年度亜熱帯緑化事例発表会」

沖縄本部町で開催された「令和7年度亜熱帯緑化事例発表会」。このイベントは沖縄都市緑化月間の一環として、地域の緑化活動を広めるために設けられました。9月12日、海洋博公園の沖縄美ら海水族館4階で行われたこの発表会には、公園行政や造園、さらには研究機関からの専門家が集まり、厳正な審査が行われました。

受賞者と発表内容

今年は7つの発表があり、その中から最優秀賞1件、優秀賞2件、審査員特別賞1件が決定されました。最優秀賞に選ばれたのは、金城毅氏が発表した「戦後80年激戦地の集落を花と緑でいっぱいに～真栄平花の会の活動を通して～」です。沖縄の厳しい自然環境の中で、住民の力を結集して地域を美しくしようとする彼の情熱は、多くの聴衆の心を打ちました。

優秀賞には、平良幸松氏による「南城市憩いのオープンガーデン」と、大城俊雄氏による「環境への可能性を広げるランの着生」が選ばれました。いずれも地域の特性を生かした創意あふれる提案が評価され、地域をより美しくするためのヒントに満ちています。また、川鍋和也氏の「これからの道路植栽管理のあり方について」が審査員特別賞に選ばれ、道路の景観を保つための新たな視点が提供されました。

緑化活動の意義

この発表会は単なる受賞の場に留まらず、沖縄の緑化活動全般に対する理解を深め、住民の緑化意識を高めることが目的とされています。沖縄特有の気候条件に配慮した緑化技術の開発も進んでおり、地域の自然環境を守りながら、美しい景観を保つ活動が重要視されています。地域住民が協力し合うことで、地域全体の美化が進むことが期待されています。