化粧品ロスを減らして新たな価値を創造する『.C』 ECストア開設の意義とは

化粧品ロスを新たな循環へ

2024年3月15日、ドットシー株式会社が運営する新しいECストア『.C（ドットシー）』が開設されました。このストアは、化粧品業界での廃棄物問題に光を当て、新たなマーケットを創出することを目指しています。ドットシーは、使用期限が近づいている商品や外箱に傷のある未使用の化粧品を特別価格で提供し、販売金額の一部を社会貢献活動に寄付します。

背景としての化粧品ロス

化粧品業界における廃棄物、特に廃棄される化粧品の量は驚異的です。国内の主要化粧品メーカーからは、年間約2万トンもの化粧品が廃棄されています。これは在庫、テスター、季節商品などの不売が主な原因となっており、特に流行のサイクルが速い化粧品市場ではこれが顕著です。多くの化粧品がリサイクルされず廃棄される現実は社会的な課題で、これに対するアクションが求められています。

新しい循環サイクルの提案

ドットシーは、「化粧品ロスに新しい循環サイクルを」という理念のもと、社会的な解決策を提供します。協賛企業から直接仕入れた正規品を販売することで、消費者は安心して商品を購入できるのはもちろん、購入金額の一部が寄付される仕組みも魅力です。このモデルにより、企業は廃棄コストを削減し、消費者はお得な商品を手に入れつつ、社会貢献に関与することができます。

商品の特長と取り扱い

『.C（ドットシー）』では、季節商品の旧パッケージ品や返品商品、過剰在庫の商品、使用期限の近い商品など、多彩な商品を取り扱っています。また、すべての商品は協賛企業が厳選した正規品であるため、安心して利用できます。今後もさらなる商品改善が期待されており、消費者や企業にとって新しい価値を提供していく予定です。

代表の思い

ドットシーの代表渡部英恵さんは、これまでのキャリアを通じて抱えてきた「化粧品のもったいない」現実に向き合い、新たなビジネスモデルの誕生を推進しました。化粧品は外見だけでなく、人の内面をも美しくする力を持つと信じている彼女は、この事業を通じて環境問題や社会課題に真正面から取り組むことが必要だと語ります。