鹿児島県中種子町が郵送請求にキャッシュレス導入、業務効率化を図る

鹿児島県中種子町が郵送請求キャッシュレスサービスを導入

鹿児島県中種子町では、10月15日に富士フイルムシステムサービス株式会社が提供する「郵送請求キャッシュレスサービス」を導入しました。このサービスにより、住民票や戸籍証明書などの各種証明書を郵送で請求する際の支払いが、従来の現金や定額小為替からキャッシュレスに切り替わります。この施策は、住民サービスの質を向上させることを目的としています。

中種子町が抱える課題

中種子町は、少子高齢化が進む中で労働人口の減少が課題です。これに伴い、職員の業務負担の軽減と町民の満足度向上が求められています。導入前、中種子町は以下の課題を抱えていました：
1. 定額小為替の準備や管理が煩雑で、換金業務に手間がかかっていた。
2. 台風の影響を受けやすい地域であるため、特に悪天候時には請求者からの進捗確認が多く、その対応に多くの時間を割かれていた。
3. 申請書の不備や小為替の不足が発生した場合、請求者との連絡に多くの手間がかかっていた。

これらの課題を解決するための手段として今回のサービス導入が決定されました。キャッシュレス決済に切り替えることで、業務の効率化が図られます。

導入の期待効果

中種子町では、郵送請求キャッシュレスサービスを導入することで、定額小為替関連の業務が大幅に削減されることが期待されています。また、請求者は進捗をオンラインで確認できるため、電話での問い合わせが減少し、職員の負担軽減にも繋がるでしょう。

さらに、富士フイルムシステムサービスが他の自治体での導入改善例を挙げています。例えば、墨田区では郵送請求に関する作業時間を約40%削減した実績があります。デジタル化の推進により、今後は350の自治体で同サービスを導入する意気込みを示しています。

中種子町の取り組み

中種子町の町民課の課長は、新しいサービス導入によって行政のデジタル化（DX）を進め、職員の業務負担を軽減し、町民サービスを向上させていくとコメントしています。また、離島特有の状況に対する課題解決も視野に入れ、サービスの効果を最大限引き出す考えを示しました。

今後も中種子町では、自治体業務のデジタル化を推進し、効率化と町民の利便性向上に取り組んでいくことが期待されます。このような先進的な施策は、他の地域へも波及し、全国的なデジタル化の流れに寄与するでしょう。