株式会社山田養蜂場は、認定NPO法人JHP・学校をつくる会との協力により、カンボジアのアンロントラック小学校に新たな校舎「山田養蜂場ミツバチ第15小学校」を寄贈しました。この寄贈式は2025年1月17日に行われ、現地において約350名を迎え、従業員や教育機関、政府関係者が参加しました。
式典の後には、同社のスタッフがミツバチをテーマにした環境学習の講義を行い、子どもたちにミツバチの生態や自然環境の大切さを伝えました。
さらに、株式会社山田養蜂場は2010年に寄贈したスラチーニエン村の校舎の修繕作業も実施しました。社員たちは教師や子どもたちと共に、古くなった校舎をペンキで塗装し、より良い学びの環境を整えました。
この教育支援活動は、故・小山内美江子氏の意思を受け継いで続けられています。彼女は、湾岸戦争を契機にボランティア活動を始め、カンボジアの学校建設の重要性を訴えたことから、1993年にはJHPを結成しました。2008年からは山田養蜂場もこの活動に参加し、今回の寄贈で15校目となりました。
新校舎を受け取った子どもたちは、「新しい校舎での勉強が楽しみです」と感謝の言葉を寄せました。彼らは良い生徒を目指して、一生懸命に学ぶことを誓いました。
アンロントラック小学校は、2000年に開校し、現在376名の児童が通っています。しかし、老朽化した仮設校舎は集中学習に適さない環境であり、特に雨季には浸水や温度の上昇が問題でした。また、トイレの状態も悪く、390名の生徒が2室の不十分なトイレを使用していました。
また、スラチーニエン小学校では、当社が寄贈した校舎も、長らく地域の人々によって大切に使用されていましたが、10年以上経過した今、修繕が必要になりました。そこで、社員たちは校舎の窓やドアを修繕し、新たなペンキを塗ってきれいにしました。
山田養蜂場がカンボジアでの教育支援を続ける理由は、貧困や地雷問題という長年の内戦の影響を受けたカンボジアの現状を改善し、地域を支えるためです。代表の山田英生氏は、この支援を通じて教育の重要性を認識し、JHPの活動に参加しています。
今後も山田養蜂場は、カンボジアの教育環境の整備や支援を積極的に進めていく方針です。これからも、多くの子どもたちがより良い環境で学び、成長できることを願っています。