電磁脅威から社会を守る新技術
NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)と音羽電機工業株式会社は、近年の電子機器や社会インフラへの脅威を考慮し、高出力電磁界(HPEM)および電磁パルス(EMP)に対する評価技術を共同で開発しました。これにより、電子機器やインフラの信頼性向上が期待されています。
背景
電子機器は、より高周波化・微細化が進んでいますが、その一方で、HPEMやEMPといった強い電磁エネルギーにさらされるリスクが増えています。このような環境下では、過剰な電圧や電流が生じ、誤作動や機能停止を引き起こす危険があります。特に、意図的に電磁妨害を行うIEMI(意図的電磁妨害)に対する防護が国際的な課題になっています。
新たに開発された試験設備
最近、両社は、SF6ガスを使用しない高圧・コンパクトなG-TEMセルを採用した試験設備を構築しました。この設備は、従来必要だった大型試験装置を実験室レベルで使用できるようにし、高電界試験を効率的に実施できます。これにより、電子機器がどの程度HPEMやEMPに耐えられるかを、より手軽に評価できるようになります。
さらに、周波数2.45GHz、出力2kWのマイクロ波試験システムも開発され、RTCA/DO-160に準じた高周波試験が可能となっています。これにより、無線通信機器を用いた新たな評価手法も確立されました。
今後の展開
NTT-ATと音羽電機は、互いの技術を結集し、HPEM/EMP/IEMI防護技術の向上に努めていく方針です。新たなデバイスや回路の研究開発に取り組み、必要な評価手法や受託試験も積極的に提供することで、一般社団法人などの他の機関とも連携し、さらなる信頼性向上を目指します。
会社情報
所在地:東京都新宿区
設立:1976年
資本金:50億円
公式サイト:
NTTアドバンステクノロジ
所在地:兵庫県尼崎市
創業:1946年
資本金:8,190万円
公式サイト:
音羽電機工業
このように、今回の成果は、電子機器および社会的インフラの安全性向上に向けた重要な一歩と言えるでしょう。今後の技術の進展と実用化に期待が寄せられます。