アマダがエイチアンドエフを完全子会社化
神奈川県伊勢原市を拠点とする株式会社アマダが、カナデビア株式会社との間で株式譲渡契約を結び、福井県あわら市にある株式会社エイチアンドエフを完全子会社とすることが発表されました。これによりアマダは、幅広いプレス機械をラインナップし、金属加工分野での総合的なソリューション提供が可能となります。
プレス事業の競争力強化
アマダグループは今後の成長に向けて「長期ビジョン2030」を掲げ、具体的なアクションプランとして「中期経営計画2025」を策定しています。これにより、様々な分野での社会課題解決に貢献することを目指しています。エイチアンドエフの買収により、市場における競争力を一層強化し、プレス事業でのトップシェア獲得を狙っています。
エイチアンドエフの優位性
エイチアンドエフは、500トンから3,000トン以上のスケールのプレス機械を提供しており、自動車業界のトップ企業との取引実績もあります。特に、自動車の生産現場向けに世界初の高速レーザカット装置を開発しており、競争力のある自動化ソリューションを持っています。このノウハウを生かし、アマダグループとしてもプレスマシンラインの拡充が進むことが期待されます。
株式譲渡の詳細
アマダがカナデビアから取得するエイチアンドエフの全株式の取得価格は177億円。株式譲渡は2024年4月1日を予定しており、その後はエイチアンドエフの顧客や取引先との関係を継続して維持しつつ、主力商品の製造・販売を続けていく方針が示されています。アマダはこれ等の変更を通して、業界におけるブランド力をさらに強化することを目指しています。
未来に向けた展望
アマダとエイチアンドエフの融合は、お客様へのサービス提供力を高め、市場でのプレゼンスを発展させる重要なステップとなります。両社が持つ強みを活かし、より質の高い技術提案を行い、持続可能な成長につなげることを目指します。また、「自動化ビジネスの推進」に注力することで、今後の市場での競争力を一層高めていく意向が示されています。
この統合により、アマダは単なる機械提供企業から、クライアントの多様なニーズに応える総合的なソリューション企業へと進化していくことでしょう。エイチアンドエフの技術や知見を取り込むことで、アマダの金属加工業界における企業価値をさらに向上させるための一歩としています。