Orbital LasersとInspeCity、宇宙環境保護に向けたMOUを締結
日本の株式会社Orbital Lasers(以下、当社)とインドのInspeCity Space Laboratories Pvt. Ltd.(以下、InspeCity)が、持続可能な宇宙環境の確保に向けた覚書(MOU)を締結しました。この協業により、両社は軌道上サービス領域の発展を目指します。
協業の目的
現在、宇宙産業は飛躍的に成長しており、2031年までに市場規模が143億ドルに達するとの予測があります。この成長の中心には、衛星の寿命を延ばすサービスや、スペースデブリの除去が含まれており、これらのサービスは「持続可能な宇宙環境」の実現に向けた重要な要素となっています。
Orbital Lasersの技術は、宇宙物体の動きを安定化させ、回転するスペースデブリやターゲットへの接近時の安全性を向上させることが可能です。これにより、様々な軌道におけるサービスの提供が可能となります。小型衛星への搭載も可能で、低軌道から静止軌道まで幅広く利用される見込みです。
InspeCityのシステム
一方、InspeCityは、自社の衛星プラットフォームVEDA(Vehicle for Life Extension and Deorbiting Activities)を開発しています。このプラットフォームは、推進技術、ロボティクス、RPO(Relative Navigation Technology)を組み合わせており、軌道上でのサービス提供に向けた強力な基盤を形成しています。
MOUの内容
今回のMOUでは、双方の技術を融合させた宇宙用レーザーペイロードと衛星プラットフォームの運用に向けた検討が行われます。また、インドと日本の規制やビジネスモデルの構築、法的な課題の解決にも取り組む計画です。両社は協力することで、アジアをはじめとする国々に最先端の宇宙サービスを提供していくことを目指します。
お互いの期待
Orbital Lasersの代表取締役福島忠徳氏は、「InspeCityとの提携は、当社のレーザー商用化を加速する重要なマイルストーンです」と述べています。一方、InspeCityのCEOであるアリンドラジット・チョウドリー博士も「最先端の技術統合が、効率的な宇宙運用の未来を切り開く」と期待を寄せています。
新たな時代の宇宙サービス
これからの宇宙ビジネスは、効率性と持続可能性が求められる時代。Orbital LasersとInspeCityの協業により、宇宙環境に貢献する新たな取り組みやサービスが生まれることでしょう。今後、両社の進展に注目が集まります。
両社の概要
所在地: 東京都港区赤坂1-8-1
設立: 2024年1月
URL:
www.orbitallasers.com
- - InspeCity Space Laboratories Pvt. Ltd.
所在地: インド マハーラーシュトラ州
設立: 2022年
URL:
www.inspecity.com
このような背景から、軌道上のサービスはさらに重要性を増していくと考えられています。両社の新たな活動により、宇宙産業の革新が期待されています。