Jmeesの新たな展開が期待される
株式会社Jmeesは、医工連携グローバル展開事業に関連する研究課題がAMEDに採択されたことを発表しました。これは、Jmeesが開発した「内視鏡手術支援プログラムSurVis-Hys」に関するもので、米国市場のニーズに応じた大規模な研究開発が期待されています。
米国における手術の現状
米国では、年間およそ60万件もの子宮全摘術が行われています。この数値は、日本における約3万件というデータと比較すると、大きな差があります。この背景から、手術中の臓器損傷のリスクを低減するための技術への需要は、米国市場でも高まっています。Jmeesは、このニーズを受けて、同社のAI技術を駆使した手術支援プログラムを開発することになりました。
研究開発の概要
今回のAMEDによる採択を受けて、Jmeesは内視鏡手術支援プログラムSurVis-Hysをベースに、米国特有の手技や手順に適したAIモデルを新たに構築する計画です。具体的には、現地の医療機関との連携を通じて、FDA(米国食品医薬品局)への申請に必要なエビデンスを整備する方針です。
このプログラムは、医師が手術中に尿管や膀胱を認識しやすくするためのもので、内視鏡映像の中で該当部位を強調表示します。この技術により、安全性が向上し、手術がよりスムーズに進むことが期待されます。
Jmeesの使命とビジョン
Jmeesは、国立がん研究センター東病院で外科医とAIエンジニアによって設立されたスタートアップ企業で、国立がん研究センター発ベンチャーに認定されています。2019年に設立されて以来、医療の現場でのAI活用に注力しており、特に外科手術における支援システムの開発に専念してきました。
「内視鏡手術支援プログラムSurVis-Hys」は、2024年8月に薬事承認を取得する予定で、内視鏡手術における新たなスタンダードとしての位置付けが期待されています。このプログラムの成功が、今後の医療機器開発の突破口となることは間違いありません。
AMEDについて
AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)は、医療分野の研究開発を推進するために設立された機関で、医療機器の開発支援プログラム「医工連携グローバル展開事業」を通じて中小企業やスタートアップに対する支援を行っています。このプログラムは、国内での成功事例を基に、海外市場での展開を後押しするもので、医療の発展を促進しようとしています。
今後も、Jmeesの取り組みに注目が集まることが予想されます。手術支援に関わる技術が進化し続けることで、より多くの患者が安心して治療を受けることができる未来が待っています。
お問い合わせ
本件に関する詳細は、Jmeesの公式ウェブサイトまたは広報担当までお問い合わせください。
【所在地】
〒277-0882 千葉県柏市柏の葉5丁目4番地6
【URL】
公式サイト
今後の展開が楽しみです。