PRI生物多様性イニシアチブ
2023-10-04 22:13:05

PRIが生物多様性保全イニシアチブ「スプリング」を発表~責任投資の未来を担う革新的取り組み~

PRIが生物多様性保全イニシアチブ「スプリング」を発表



10月4日、東京都内で開催された責任投資原則(PRI)の年次カンファレンス「PRI in Person 2023」において、画期的な環境管理イニシアチブ「スプリング(Spring)」が発表されました。このイニシアチブは、投資コミュニティが2030年までに生物多様性損失を食い止め、回復させるという野心的な目標を掲げています。

「スプリング」イニシアチブ:生物多様性保全に向けた具体的な取り組み



「スプリング」は、まず森林喪失と土地劣化という、生物多様性損失の主要因に焦点を当てた活動を開始します。「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の目標と整合性を保ちつつ、将来的な展開として、他の生物多様性損失要因への対応も視野に入れています。

初期段階では、生物多様性枠組に沿った体系的な政策に重点を置き、森林喪失や土地劣化リスクの高い地域での具体的な成果を目指します。企業へのエンゲージメントも重要な柱で、自然や生物多様性に関連する課題について、企業が政策立案者と責任ある対話を推進することを促します。エンゲージメント対象企業は今後選定される予定です。

投資家による迅速な行動の必要性



PRIは、投資家による迅速な行動の必要性を強調し、企業には事業経営、サプライチェーン管理、そして責任ある政治的エンゲージメントの徹底を強く求めています。PRIチーフ・インベスター・イニシアチブ&コラボレーション・オフィサーのタムシン・バラード氏は、「スプリング」について次のように述べています。

「『スプリング』は、投資家がスチュワードシップ活動を通じて自然や生物多様性の喪失リスクに対処できる基盤を築きます。実社会での成果に焦点を当て、責任ある政策エンゲージメントを重視する『スプリング』は、PRIの既存の活動と整合性を持ち、他のイニシアチブを補完・強化します。私たちは、投資家が最適なコラボレーションツールにアクセスし、重複を避ける必要性を認識しています。」

バラード氏は、気候リスクと自然リスクは財務リスクであり、投資家は両方を考慮すべきだと指摘。協働によるメリットを活かし、スチュワードシップ活動を統合することで、投資家は長期的なリスク調整後リターンを実現できる最善の立場に立つことができると強調しました。

東京都知事小池百合子氏の基調講演



基調講演に登壇した小池百合子東京都知事は、気候危機、エネルギー危機、自然災害など、現代社会が直面する様々な課題を乗り越え、持続可能な成長を実現していくために、金融が重要な役割を果たすことを力説しました。金融が社会課題の解決に道筋をつけ、人々の能力を効果的に結集する力を持っていると訴えました。

「PRI in Person 2023」とPRIについて



「PRI in Person」は、PRI署名機関や投資のプロフェッショナルが世界中から集まり、責任投資に関する最新の動向を議論し、知識を共有するプラットフォームです。大規模な交流の場としても好評を得ています。

PRI(責任投資原則)は、国連支援の下、ESG要因を投資意思決定に組み入れることを推進する世界有数の団体です。5,500以上の署名機関を擁し、121兆ドル以上の運用資産を管理するまでに成長しています。

まとめ



PRIによる「スプリング」イニシアチブは、生物多様性保全に向けた投資家の取り組みを促進し、持続可能な社会の実現に大きく貢献するでしょう。企業や政策立案者との連携を通して、具体的な成果を生み出すことが期待されます。

会社情報

会社名
PRI Association
住所
25 Camperdown Street, London, E1 8DZ, UK
電話番号

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