産業プロセスを一新！SL&PSがレーザ・プラズマ技術で新たな可能性を拓く

産業を支える新技術、SL&PSの挑戦

現在の産業プロセスにおいて、効率的な運用が求められていますが、その障害として「ブラックボックス化」が大きな問題となっています。株式会社Smart Laser & Plasma Systems（SL&PS）は、最先端のレーザ・プラズマ技術を用いて、これを打破しようとしています。彼らは最近、第三者増資により2.31億円の資金を調達しました。

技術の背景

SL&PSの技術は、徳島大学の出口研究室での研究成果に基づいています。このレーザ・プラズマ技術は、化学プラントや製鉄プロセス、燃焼炉など、過酷な環境条件を必要とする産業プロセスに適用されます。過去には、温度や圧力の影響により、工程の可視化が難しく、エネルギーや原料の最適化が困難でした。このため、企業は安全率の高い運用を選択せざるを得ず、その結果、コストと効率性が損なわれていました。

課題の解決策

SL&PSは、これまで不可能とされていた各工程のリアルタイムによる可視化を実現し、プロセスの効率化を図る新しいツールを提供しています。この取り組みにより、産業現場ではエネルギーや原料の消費を削減し、CO₂排出量の減少にも寄与することが期待されています。

また、企業の運用効率を改善することで、コストダウンに留まらず、全体の地球環境への影響もポジティブに変化するでしょう。彼らの目標は、産業界におけるテクノロジーの進化を通じて、持続可能な未来を築くことです。

資金調達と今後の展開

今回の資金調達は、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合、産学連携1号投資事業有限責任組合などから行われました。この資金は、SL&PSが開発中の「LS-DP-LIBS」や既存製品「CT-TDLAS」を用いた実証実験や製品化に充てられます。これにより、技術の社会実装が進み、ディープイシューの解決に向けた新たな道を開くことが期待されています。