小清水町の新たな拠点「ワタシノ」が注目に
北海道小清水町にある防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」が、PHASE FREE AWARD 2024のSilver賞を初めて受賞しました。この受賞は、役場庁舎としては初の快挙であり、地域の防災とコミュニティ活動が高く評価された結果です。
「ワタシノ」の概念と目指すもの
「ワタシノ」は、日常生活と災害時の両方で利用できる場所で、町の活気を生み出すことを目指しています。具体的には、災害時には避難所や支援の拠点として機能し、日常時にはカフェやランドリー、フィットネスジムなどのコミュニティスペースを併設しています。これにより、一つの施設が多様な役割を果たすことができるのです。
フェーズフリーとは?
「フェーズフリー」というコンセプトは、社会の状態に応じて施設の使い方を変えられることから来ています。日常時と非常時をフリーにし、地域住民がどんな時でも安心して利用できる場所を提供することが目的です。具体的な機能としては、炊き出しや洗濯、シャワーの利用、さらには避難者を受け入れるためのスペースまで多岐にわたります。
受賞理由
本アワードの評価基準には、汎用性や有効性があり、「ワタシノ」は非常に高く評価されました。町民にとって有用な施設が揃い、普段から活用されつつ、非常時には避難できるスペースとしての機能を持つことがその大きな要因です。実際、この施設は災害による被害を未然に防ぐためのサポート体制が整っているとして注目されました。
さらなる発展に向けて
受賞を機に、地域活性化をさらに促進する取り組みが進められています。「ワタシノ」では、2024年10月27日に、防災シミュレーションのイベントを計画しており、実際に災害が発生した際の対応を検証する予定です。このような活動を通じて、地域の課題である過疎化や高齢化に取り組む姿勢が伺えます。
連携企業とその役割
このプロジェクトには、さまざまな企業や団体が関与しています。例えば、NPO法人グラウンドワークこしみずがにぎわいエリアの運営サポートを行ったり、株式会社ルネサンスがフィットネス施設の監修を担当したりしています。こうした連携が成果を上げ、地域に密着した取り組みが展開されています。
結論
小清水町の「ワタシノ」は、そのユニークなアプローチで地域住民の生活を支え、災害時には大きな助けとなる場所を提供しています。この受賞は、公共施設が新たな意味を持つことを示唆しており、全国に希望の象徴となるかもしれません。今後のともに進展する姿に注目したいものです。