副業・兼業プロ人材活用で地域活性化！「HiPro」が京都で「スキルリターン」開始

プロ人材活用で地域活性化！「HiPro」が京都で「スキルリターン」開始

転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社が運営するプロフェッショナル人材活用サービス「HiPro」が、京都府で「スキルリターン」を開始しました。

「スキルリターン」は、都市部で活躍するプロフェッショナル人材のスキルを故郷に還元することで、地域企業の課題解決と経済発展を促進することを目指す取り組みです。

2023年7月4日（木）には、京都府内で「スキルリターン」発表会が開催され、副業・兼業の受け入れを推進する株式会社京都総研コンサルティング、中信ビジネスサービス株式会社、京都北都信用金庫、コミュニティ・バンク京信によるプロ人材活用の事例紹介や、トークセッションが行われました。トークセッションには、京都府内でプロ人材活用を行う株式会社ゆずりは工務店がゲストとして参加し、「プロ人材活用のリアルに迫る」をテーマに活発な意見交換が行われました。

京都府における人材不足と「スキルリターン」の必要性

京都府は世界的に有名な観光都市として知られていますが、同時に伝統的工業とハイテク工業が盛んな工業都市でもあります。しかし、近年は少子高齢化による人口減少が深刻化しており、2050年には人口が207.6万人（2020年対比-19.5％）まで減少すると予測されています。特に、20～39歳の年齢層は転出超過となっており、進学を機に京都府に転入した学生が、社会人になって以降、東京圏や大阪圏などに転出する傾向が見られます。

こうした人材流出は、京都府内企業の経営を圧迫し、伝統や文化、産業の継承を困難にする大きな課題となっています。

「HiPro」は、このような京都府の課題解決に貢献するため、地域の金融機関と連携し、これまで数多くの企業とプロ人材のマッチングを行ってきました。2023年度における京都府内企業のプロ人材に対する需要は、前年度比で約1.4倍に増加しており、特に「新規事業」や「人事」などの分野でプロ人材の活用が進んでいます。

実際にプロ人材を活用した企業からは、「プロジェクトが大きく進展した」「自社にはない新しい発想やノウハウを得られた」「専門性の高いプロ人材との議論を通じて、納得感のある成果にたどり着けた」といった声が寄せられています。

このような状況を踏まえ、「HiPro」は、京都府におけるプロ人材活用をさらに推進し、地域経済の活性化に貢献するため、「スキルリターン」を本格的に展開することにしました。

「スキルリターン」による地域経済活性化への期待

「スキルリターン」では、京都府特設サイトを開設し、プロ人材を活用することでビジネス課題を解決した「先導的事例」を掲載しています。これにより、企業がプロ人材を活用するためのノウハウや成果を共有することで、プロ人材活用の浸透を加速させることを目指しています。

具体的な事例としては、株式会社島津製作所、株式会社伏見上野旭昇堂、マクセル株式会社、株式会社ゆずりは工務店などが挙げられます。

これらの企業は、プロ人材のスキルを活用することで、顧客ニーズの発見、ECサイトの改善、新規事業の創出、ワーケーション施設のプロモーションなど、様々な課題を解決し、ビジネスの成長に繋げています。

「HiPro」は、「スキルリターン」を通じて、京都府に貢献したいと考えるプロ人材と、課題解決を望む京都府内の企業を繋ぐことで、地域経済の活性化、関係人口の増加、人材流動化促進に貢献していくことを目指しています。

「スキル循環社会」の実現に向けた取り組み

「HiPro」は、「スキルを解放し、社会を多様にする。」というパーパスを掲げ、「スキル循環社会」の実現を目指しています。「スキル循環社会」とは、個人が持つスキルを、雇用関係にとらわれずに、様々な企業で活用することで、個人が成長し、企業が発展し、ひいては日本経済全体が活性化する社会です。

「HiPro」は、プロフェッショナル人材の総合活用支援サービスとして、個人が自分のスキルを活かして様々なプロジェクトに参加できる機会を提供するとともに、企業が課題解決に必要な人材と出会える機会を提供することで、「スキル循環社会」の実現に貢献していきます。