博報堂とDAZNが新たなスポーツビジネスの道を切り開く
株式会社博報堂は、スポーツストリーミングサービス「DAZN」との戦略的提携を発表しました。この提携は、両社が「感情」を軸にビジネス開発を行っていくことを目的としており、今後のスポーツ市場に革新をもたらす可能性を秘めています。
日本では、スポーツを応援する人口や推し活の需要が増加しており、スポーツ市場は拡大を続けています。最近行われた調査によると、約90%の人々がスポーツコンテンツの視聴が生活や人生のモチベーションを高めると回答しており、スポーツが多くの者にとって幸福感やウェルビーイングをもたらす重要な要素であることが示されています。
さらに、テクノロジーの進歩、特にAIの影響により、スポーツ観戦のスタイルや体験は多様化しています。この進化はデジタル領域でのスポーツコンテンツの変革を促進しており、エンゲージメントを拡大する新たな機会が生まれています。
博報堂は、このスポーツのメディア価値に険しい目を向け、DAZNとの連携によって新しいファン体験の創造を目指します。特に、生活者発想を基にしたクリエイティブ戦略を駆使する博報堂と、年間7,700試合以上のライブ配信など豊富なスポーツコンテンツを持つDAZNが手を組むことで、FANDOM※の熱狂や感動を生み出すことを狙っています。具体的には、DAZNプラットフォーム上に広告プロダクトや新サービスを展開し、広告パフォーマンスを最大化するクリエイティブ表現の開発に向けて「DAZN CREATIVE FOR BRAND」のチームを立ち上げます。
このチームでは、AIを使った観戦者の情動のスコアリングによる新しい視聴体験や、観戦中の感情に基づいた広告配信、さらにはリアルとバーチャルを融合させた観戦体験の開発にも注力します。また、将来的には様々な業界との協業を進め、日本のスポーツ界全体を活性化させる施策も視野に入れています。
両社の提携によって、広告プロダクトの共同開発や新しい広告事業の効果検証を中長期にわたって推進し、博報堂の強力なネットワークを活かして広告主のブランド価値の向上にも貢献することを目指します。
この提携は、スポーツコンテンツに新しい息吹を吹き込み、日本のスポーツビジネスを刷新するための一歩となるでしょう。博報堂とDAZN、それぞれの強みを生かした新たな取り組みから、今後どのような革新的な成果が生まれるのか、スポーツファンの期待も高まります。
※FANDOM: 特定のテーマや人物に強い興味・愛情を持ったファン集団のこと。