高専生の起業家精神を育む「KIC」ビジネスプラン発表会の成果と展望
高等専門学校(高専)の学生を対象としたイノベーション創出プログラム「KOSEN Incubate Committee」(略称:KIC)が、2024年度プログラムを開始し、ビジネスプラン発表会を成功裏に終えました。本プログラムは、アントレプレナーシップを育成し、高専生が持つ専門知識と技術を活かして地元の課題解決に貢献することを目指しています。
KICの目的と構成
KICは全国の高専生に対し、「何かを作ってみたい」「起業に興味がある」といった意欲のある学生が参加できるオープンなプログラムを提供しています。前期のワークショップを通じて、学生たちは地元の課題を解決するためのビジネスアイデアを班ごとに考え、発表準備を行いました。最終的には、参加者によるビジネスプラン発表会が実施され、著名な起業家や投資家からフィードバックを受ける機会が与えられました。
昨年の発表会では、24チームがそれぞれのアイデアを披露し、質疑応答を経て審査が行われました。その結果、後期のPoCプログラムに進む6チームが選ばれ、GAPファンドから資金提供を受けることが決定しました。このプログラムでは、150万円を獲得した1チームと50万円を受け取る5チームが、プロトタイプ作成に必要な資材を購入するために資金を利用できる措置が取られます。
ビジネスプラン発表会の印象
発表会には、株式会社estieの取締役CTOである岩成達哉氏、株式会社みらいスタジオの代表取締役である兼城駿一郎氏、他の多くの著名な専門家が参加し、学生たちのプレゼンテーションに耳を傾けました。各チームはビジネスプランの魅力を語り、フィードバックを通じてさらなるブラッシュアップを目指しました。審査基準に基づき、初期の段階でわずかに課題を克服した少数のチームが資金提供の機会を勝ち取ったことは、参加者にとって大きな成果であったと共に、次世代の起業家としての可能性を感じさせるものでした。
後期PoCプログラムの展開
後期プログラムでは、受け取った資金をもとに、各チームがプロトタイプの開発に取り組み、課題仮説の検証を行う段階に入ります。プログラムにはレクチャーやメンタリングといったサポートが含まれ、参加者は事業アイデアをさらに進化させることができます。全体を通じて、2025年3月には成果発表会が実施される予定で、そこでの発表によってプログラムの成果を社会に示す計画です。
結論
本プログラム「KIC」は、若き高専生にとって自身の能力を試し、成長できる貴重な機会を提供しています。特にGAPファンドの支援は、アイデアを具現化するための強力な推進力となり、学生たちのキャリア形成につながるでしょう。ReGACY Innovation Group株式会社は、引き続き若手の起業家を支援し、革新的なビジネスの創出をサポートしていく方針です。全国の明るい未来を担う高専生たちがどのような成果を上げるのか、今後の展開が非常に楽しみです。
会社概要
ReGACY Innovation Group株式会社は、2022年に設立され、大手企業や自治体、教育機関との協力を通じてベンチャー創出やオープンイノベーションの推進に特化しています。専門的な知識に基づく事業化支援を行うことで、新たなイノベーションの生態系を育成していきます。