スーパーマーケット検定が個人受験を開始
一般社団法人全国スーパーマーケット協会(東京都千代田区、会長:横山 清)は、スーパーマーケットを中心とした小売・流通業界の従事者の知識と技術向上を目的とした「スーパーマーケット検定」(通称:S検)に新たに個人受験の制度を導入したことを発表しました。これにより、学生や一般消費者も受験できるようになり、業界の理解が深まることが期待されています。
背景
日本の小売業界は深刻な人手不足に直面しています。そのため、企業は新しい技術や設備の導入だけでなく、優秀な人材の獲得や育成、従業員のやりがいを高める取り組みを強化しています。S検を活用することで、企業は自社の強みや課題を理解し、人材戦略に役立てることができます。また、受験者は自分の能力を客観的に評価し、キャリア形成における目標を設定することができるのです。
1999年の実施以来、これまで10万人以上が受験した実績があります。
個人受験の意義
新たに個人受験が可能になったことで、広く一般の人々が小売・流通業界に関心を持つきっかけとなることが期待されています。特に「食品表示管理士」の分野では、食品表示に関する基本的な知識を学ぶことができ、消費者自身が健康被害から身を守るための知識を習得することが可能です。食品表示法の施行から5年が経過し、食品表示違反が増加している中、正しい知識を持つことの重要性は増しています。
S検の概要
S検は、スーパーマーケットなどの小売業界のレベルアップを目的とした資格制度です。厚生労働省が定めた職業能力評価基準に基づき、人材育成の一環としても利用されています。受験が可能な分野は「小売業全般」「食品表示管理士」「食品安全衛生」の3つで、それぞれの分野に応じた専門的な知識を習得することができます。
試験概要
- - 検定名:スーパーマーケット検定
- - 主催:一般社団法人全国スーパーマーケット協会
- - 受験形式:オンライン
- - 第Ⅱ期申込み期間:6月3日(月)~9月30日(月)
- - 受講期間:受講料支払いの翌日~12月2日(月)
- - 公式サイト:https://retail-hrd.com/
協会の紹介
全国スーパーマーケット協会は、スーパーマーケットに関する調査や研究、教育研修事業を行っており、会員は311社、賛助会員は1,053社に及びます。会長の横山清氏は、「S検を通じて、より多くの方々に業界への理解を深めてもらうことが目標です。食の安全についても考えるきっかけとなれば幸いです」とコメントしています。
今後もS検が提供する学びを通じて、多くの人が業界の進展に寄与することを期待しています。