近年、飲食業界は新たな経営手法やサービスの提供が迫られる中、株式会社Payment Technology(以下、PT)と株式会社EPGが8月9日に業務提携を発表しました。この提携によって、飲食店経営の効率化と顧客体験の向上が期待されています。
業務提携の背景
PTはこれまで、給与や決済に関するデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、アルムナイ支援サービス「エニジョブ」を展開してきました。一方EPGは、飲食業界に特化した順番待ちや予約受付システム「EPARK」を運営。コロナ禍により多様化した顧客サービスニーズに応えるため、両社は協力し合うこととなりました。
業界が直面する課題の一つとして、外食業界における深刻な人手不足が挙げられます。PTの「エニジョブ」は、企業が持つ人的資本を最大限活用し、効果的な人材マッチングを実現するための申し出を行います。今後は、EPGが提供する「EPARK」によって、予約や決済等の顧客向けサービスと連携しながら、飲食企業の経営をトータルにサポートすることを目指します。
エニジョブは何か?
「エニジョブ」は、アルムナイネットワークを構築し、元従業員に対してジョブオファーが可能になる画期的なサービスです。ここでは、採用した全従業員がデータ化され、正規、非正規、現役、退職者といったカテゴリにこだわらずに活用できます。さらに、エニジョブを通じて過去の社員に新たな雇用の機会を提供し、採用広告費用を最小限に抑えることができます。
このように、従業員の経歴やスキルをデータとして登録することで、企業が求める人材の特性を可視化することも可能です。
EPARKの全貌
EPARKは、飲食店に特化しており、ウェブやアプリを通じてお客様が順番待ちをしたり、予約を取ったりすることを実現するクラウド型サービスです。業界内では業界最大級の加盟店数を誇り、多様な業態の飲食店に広く利用されています。特に、予約システムに関しては特許件数が世界規模であり、企業が常に安定した環境で運営できるようサポートしています。
今後の展望
両社の提携により、外食産業への人的資本経営の強化が期待されています。有効な人材管理と顧客体験の質向上を図ることで、顧客や従業員双方へのメリットをもたらす新たなビジネスモデルの構築を目指します。
この提携は、飲食業界の革新に向けた進展となり、今後も新たなサービスの提供に力を注ぐ予定です。顧客体験を重視する企業経営が求められる中、PTとEPGによる取り組みに大きな注目が集まっています。