舞鶴市のMaaS実証実験
2019-11-05 13:01:09
舞鶴市で進化するMaaSの実証実験とは?地域共生の新たな形
舞鶴市でのMaaS実証実験の概要
舞鶴市とオムロンが連携して進めるMaaS(Mobility as a Service)に関する実証実験は、地域の住民が自らの移動手段を自由に選択できる新たなサービスを実現することを目的としています。この取り組みは、2030年を見据えた持続可能な「自律社会」を目指し、交通手段の多様化や地域経済の安定を図るものです。
実施の背景
日本各地で少子高齢化が進む中、地方自治体は徐々に財政が悪化してきています。特に、人口減少に伴う公共交通の需要減少は、住民の移動手段を大きく脅かしています。このような状況下で、舞鶴市は住民同士の送迎を含めた新しい移動モデルの構築に挑戦しております。地域のコミュニティがただ暮らすだけではなく、助け合いの関係を築くための仕組みが求められています。
MaaSの実証実験について
この実証実験は、日本交通との3社共同で行われ、地元住民を対象に様々な移動手段を組み合わせた「地域共生型MaaS」の構築が検証されます。実験期間は2020年4月から6月までの約2ヵ月間で、高野地区や加佐地域など特定エリアにおいて行われます。
具体的には、地域住民200名を利用者として、またドライバーとしても200名を募集します。高齢者や高校生を含む利用者は、住民同士の送迎に参加し、その利便性向上を図ることが目的です。ドライバーは主に退職後の男性や、スキマ時間を活用したい女性となり、地域内の移動がよりスムーズに行えるようにサポートします。
MaaSアプリ「meemo」
実証実験で核となるのが、「meemo(ミーモ)」というMaaSアプリです。このアプリは、公共交通機関や住民同士の送迎を自由に組み合わせて目的地までの移動を可能にします。「もっと動いて、もっと会おう」をテーマに、地域の人々が触れ合う機会を創出することを目指します。
このアプリを使用することで、住民は自分の位置情報に基づき、最適な移動手段を選択できるようになります。将来的には、地元企業や地域イベントと連携しながら、さらに多様なサービスを提供していく予定です。
住民同士の送迎の仕組み
共同での取り組みによって、舞鶴市は「困っている人」と「助けたい人」をつなぐ仕組みを設けています。この「お互いさま」の精神を基盤に、住民同士の助け合いによる交通サービスの維持を図ります。
舞鶴市の特色
舞鶴市は、日本海側での交通の要所として古くから栄えてきた地域です。戦後には多くの引揚者を受け入れ、地域の歴史や文化も深く根付いています。「引き揚げのまち」としても知られるこの街では、地域の特色を生かしながら新しい取り組みが進められています。
まとめ
舞鶴市におけるMaaS実証実験は、地域の課題解決に向けた一歩として注目されています。持続可能な社会の実現に向けたこの新たな移動手段は、地域の活性化と住民同士のつながりを深める重要な試みです。本実験の今後の展開に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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舞鶴市
- 住所
- 京都府舞鶴市北吸1044
- 電話番号
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