広島県廿日市市の宮島に、新たな特産品が誕生しました。株式会社フレイムが手がける「みやじまの塩」は、100%宮島産の海水から作られたこだわりの塩です。
2020年のコロナ禍、同社は「100%宮島原産の商品で、宮島の魅力を世界に発信したい」という強い思いから、商品開発に着手しました。宮島の地形や海の環境に着目し、島内で塩作りに挑戦することを決意。
しかし、宮島は全島が国立公園で、特別名勝及び特別史跡の二重指定を受けているため、古民家を製塩所に改修するだけでも申請許可に半年かかるなど、多くの困難がありました。さらに、宮島近海の海水は不純物が多く、製塩には高い技術が必要とされていました。
そこで、同社は塩作りで有名な大分県佐伯市鶴見の「有限会社サンワールドつるみ」の浜田和彦師匠に弟子入りし、不純物を徹底的に除去する技術を学びました。長年の研究と努力の末、師匠の指導のもと、上質な和三盆のように口溶けの良い、甘みさえ感じる塩を宮島で作ることに成功しました。
「みやじまの塩」は、海水の不純物を徹底的に除去し、やわらかい甘みと豊かな香りを持ち合わせています。希少性と神秘性を持つ、新しい広島の特産品として期待されています。
同社は、この商品の強みを活かし、日本国内だけでなく、世界へ、宮島の魅力を発信していくことを目指しています。
「みやじまの塩」は、2つのシリーズで展開されます。
一つは、塩の結晶感を表現したシンボルマークが特徴的な「みやしお」です。じっくりじっくり低温で火入れを行い、1週間かけて炊き上げた塩は、フワッフワサックサクのフレーク状。瀬戸内の海を凝縮した「食べる小さな宝石」として、お肉やお魚、スイーツなど、どんな素材にもマッチし、旨味を引き出します。
もう一つは、金平糖を思わせるポップなシンボルマークが可愛い「せとカケラ」です。原材料は「水飴・砂糖・食塩」のみ。甘い飴からほのかに感じる塩味は、シンプルながらもあまっじょっぱさがちょうどよく、瀬戸内の海の欠片を味わえます。
「みやじまの塩」は、宮島の魅力を詰め込んだ、新しい特産品です。ぜひ、その味を確かめてみてください。