仮り住まいの輪
2011-04-01 11:58:26
被災者支援プロジェクト「仮り住まいの輪」が始動!
被災者支援の新たな試み「仮り住まいの輪」
先日、不動産や建築業界の有志が集まり、東日本大震災の被災者を支援するための新プロジェクト「仮り住まいの輪」が始まったことが発表されました。このプロジェクトは、避難所を出た被災者に一時的な住まいを提供することを目的としており、物件を持つ個人とそのニーズを持つ被災者を結びつけるためのプラットフォームを構築するものです。
プラットフォームの概要
「仮り住まいの輪」は不動産オーナーが自宅や空き部屋を無償で提供できる仕組みを整えています。登録されたユーザーは、希望する物件や条件を投稿することで、相手を探すことが可能となります。また、住まいにとどまらず、布団や家電などの物的支援についても投稿できる掲示板機能も設けられる予定です。
このプロジェクトは、全国に400万戸以上ある民間賃貸住宅の空室を活用し、被災者にとっての新たな住まいの選択肢を提供することを目指しています。特に、住宅供給の長期化が懸念される中で、善意による仮住まいの選択肢が求められています。
契約の基本形
「仮り住まいの輪」は、基本的に1~3ヶ月の短期契約で、家賃は発生しない『使用貸借』の形態を取ります。具体的には、ホームステイタイプや賃貸住宅、個人別荘など多様な選択肢があります。また、契約には水道・光熱費などの実費負担が伴いますが、敷金や礼金、仲介手数料はかかりません。このような仕組みを導入することで、被災者が安心して新しい住まいを探せる環境を整えています。
安全な利用をサポート
プロジェクトでは、契約時のトラブルを防ぐために、提供者と被災者それぞれに向けたステップ別のマニュアルを用意しています。契約書式の雛形やチェックシートも掲載し、利用者がスムーズに契約を進められるよう配慮されています。これにより、両者の顔が見える信頼関係の構築を目指しています。
参加方法と共に歩む支援
提供者は、自分の提供可能な物件情報を登録し、被災者は希望条件を投稿することで、相互にアプローチすることができます。また、避難している知人や友人に対する支援も、物件情報の共有によって行われます。物件の提供だけでなく、生活物資やカウンセリングサービスなど多様な支援方法も考えられており、より幅広い支援が可能です。
プロジェクトに込められた思い
このプロジェクトは、阪神大震災復興支援の経験を踏まえ、不動産・建設業界の専門家が集結したものです。発起人の中谷ノボル氏は、この活動を通じて、業界人が誰もが協力して地域の復興に貢献できることを示したいと語ります。
「仮り住まいの輪」は、ただの住まいを提供するのではなく、被災者とのつながりを感じられる新しいコミュニティの創造を目指しています。支援の輪が広がり合うことによって、少しでも多くの人々が新たな一歩を踏み出せるようサポートしていくでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社さくら事務所
- 住所
- 東京都渋谷区桜丘町29-24 桜丘リージェンシー101
- 電話番号
-
03-6455-0011