鳥羽商船高専の快挙
2025-11-11 16:51:53

鳥羽商船高専が全国高専プログラミングコンテストで2年連続受賞

鳥羽商船高等専門学校の栄光



三重県鳥羽市に位置する鳥羽商船高等専門学校が、令和7年10月11日と12日に島根県松江市で開催された「第36回全国高等専門学校プログラミングコンテスト」において、課題部門で最優秀賞を受賞し、さらには文部科学大臣賞や各種奨励賞も獲得しました。これは、同校にとって2年連続の快挙であり、学生たちの技術力と創造力が再び証明された瞬間です。

課題部門「しらせーる」



同校の情報機械システム工学科に在籍する学生たちが開発した作品「しらせーる」は、三重県のシラス漁をテーマにしたシステムです。このプロジェクトは、過去の操業データと海洋データを基に最適な漁場を予測することを目的とし、持続可能なシラス漁業を支援する役割を果たしています。その革新的な内容が評価され、堂々たる最高賞を勝ち取りました。

プロジェクトリーダーは「課題部門のテーマが『ICTを活用した環境問題の解決』だったため、父がシラス漁師であることを踏まえて、環境に配慮した取り組みを行いました。これが父への貢献となったことを嬉しく思っています」と語り、今後のさらなる改良と商業化に向けた意欲を示しました。

自由部門の特別賞「BIRDLOCK」



また、自由部門では「BIRDLOCK」というシステムが特別賞を受賞しました。このシステムは、養殖場での鳥による食害を検知し、放水で鳥を追い払う仕組みを持っています。さらに、LINEを介した通知機能で、遠隔からも状況を確認できる利便性を備えています。

そのチームのリーダーは「私にとって初めてのリーダーとしての挑戦であり、無事動作した際の感動は特別でしたが、成果に満足する一方で、まだ改善の余地があると感じています」と振り返り、来年度の後輩たちへの期待を語りました。

競技部門の活躍



今大会に参加した学生たちは、課題部門のほかにも競技部門にも挑戦しました。競技はマス上の数字を見つけ出すパズルであり、参加学生たちは初めての挑戦にもかかわらず、見事に予選を突破し、準決勝、さらにはラストワン決勝戦へも進出しました。リーダーは「これまでの練習の成果が本番で発揮された瞬間は忘れません。技術の向上がメンバーの絆を強めました」と感慨深い表情で語りました。

未来への期待



今回の結果を受けて、課題部門の受賞チームは来年3月にベトナム・ハノイで開催される国際プログラミングコンテストへの推薦を受け、さらに情報通信研究機構主催の起業家甲子園への出場権も獲得しました。これからの展開が非常に楽しみです。

鳥羽商船高専の歴史



鳥羽商船高等専門学校は、1875年に創立された日本で最も歴史のある商船系高等専門学校で、船員とエンジニアを両立して養成しています。その理念は、科学的思考と高度な知識・技術を身につけた技術者の育成にあります。同校は今後も地域分野に貢献しつつ、国際的な舞台で活躍する人材を輩出し続けることでしょう。


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会社名
独立行政法人国立高等専門学校機構
住所
東京都八王子市東浅川町701-2
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