漆琳堂、木地場新設
2024-07-09 13:32:45

越前漆器の伝統を守り、未来へ繋ぐ:漆琳堂が木地場を新設し、一貫生産体制へ

越前漆器の未来を担う、漆琳堂の木地場新設



福井県鯖江市に拠点を置く越前漆器メーカー、漆琳堂は、伝統を守りながら新たな挑戦を続ける企業として知られています。長年、漆塗り専門で事業を行ってきた同社は、近年、越前漆器産地全体で課題となっている職人の高齢化や後継者不足、需要の減少といった問題に対峙するため、2024年春に木地場を新設しました。

木地場新設の背景



越前漆器は、木地製造、下地塗り、漆塗り、加飾など、多くの工程を分業で行う伝統的な産業です。しかし、近年は分業体制の維持が難しくなり、産地全体の衰退が懸念されています。

漆琳堂は、この課題を解決するため、木地製造から漆塗りまでを一貫して行う体制を構築。社内に木地場を整備し、木地師を新たに雇用しました。これにより、小ロットからのオーダーメイドやOEM製品の製造にも対応できるようになり、柔軟な生産体制を実現しました。

木地場新設によるメリット



木地場新設によって、漆琳堂は以下のようなメリットを得ることができました。

回転体形状の製造: お椀や円柱など、回転体形状の製品を自社で製造できるようになりました。
サンプル製造: 1個単位でのサンプル製造に対応できるようになり、製品開発の効率化を図れます。
細かな調整: 既存の椀木地にはないデザインや厚みなど、細かな調整にも対応可能になりました。
一貫生産: 木地製造から漆塗りまでを一貫生産することで、製品開発のコスト削減と、より柔軟な対応が可能になりました。
相談: 木地師やデザイナーへの相談体制を構築し、製品開発をよりスムーズに行うことができます。

漆琳堂の挑戦



漆琳堂は、今回の木地場新設を機に、伝統的な技術を継承しながら、新たな技術に挑戦し、現代のニーズに対応する漆器づくりを目指しています。

「100年先も漆を塗り続ける」という理念のもと、漆琳堂は、越前漆器の伝統を守り、未来へと繋ぐ挑戦を続けていきます。

株式会社漆琳堂について



創業: 1793年(寛政5年)
所在地: 〒916-1221 福井県鯖江市西袋町701
従業員: 14名
営業時間: 9:00-18:00
オフィシャルサイト: https://shitsurindo.com/
オンラインストア: https://shitsurindo-onlinestore.com/
Instagram: https://www.instagram.com/shitsurindo/
note: https://note.com/shitsurindo
お問い合わせ先: [email protected]


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