チーズ副産物の新技術
2026-09-07 12:07:41
チーズ製造副産物を有効活用する新技術の可能性と価値
チーズ製造副産物を有効活用する新技術の可能性
雪印メグミルク株式会社が、チーズ製造時に発生する副産物であるチーズホエイを用いて、新たな膜分離プロセスを開発しました。この技術では、チーズホエイを微粒子化したもので、高付加価値成分であるグリコマクロペプチド(GMP)を約3.6倍に濃縮できるとされています。この成果は、日本食品科学工学会の第73回大会にて発表されたもので、チーズ製造の際の副産物の有効活用と高付加価値化の可能性を示しています。
新たな膜分離プロセスのメリット
チーズ製造に伴い生じるチーズホエイには、健康機能が期待されるGMPが含まれています。しかし、従来の製造工程ではこのGMPを効率的に回収することが難しく、残ったホエイタンパク質の活用方法も課題とされていました。新たに開発された膜分離プロセスにより、加熱・せん断処理を行い、微粒子化したホエイを用いることで、GMPの抽出効率が向上しました。
具体的には、MF膜と呼ばれる精密ろ過膜を用い、GMPを分離することで、GMP含量は元のチーズホエイと比べて約3.6倍に増加します。また、これにより得られたMPホエイは、食品としても利用可能な素材として期待されているため、GMPとMPホエイの両方が有効活用できる可能性が開かれました。
今後の展望
雪印メグミルクはこの技術をもとに、GMPを利用した機能性素材の開発に着手する考えを示しています。乳資源の効率的な活用及びチーズ製造の副産物からの新たな価値の創出を目指しているのです。本研究がもたらす成果は、食品業界における新たな可能性を切り拓くものとなるでしょう。
研究成果の背景
チーズ製造過程中に生じるチーズホエイは、多くの場合、廃棄されるか低価格で取引されています。このため、食品業界ではチーズホエイの有効活用が急務とされています。研究チームは、GMPの健康機能に着目し、その効率的な抽出手法の開発に取り組みました。
今回の研究では、GMPが熱やせん断に強い性質を利用し、チーズホエイを加熱した後にせん断処理を施すことで微粒子化し、その後MF膜を用いて分離・濃縮するシステムを採用しました。得られたデータでは、GMPの回収率が理論値に近い数値であったため、プロセスの有効性が裏付けられました。
学会発表について
本研究の成果は、2026年8月26日から28日にかけて開催される日本食品科学工学会の第73回大会で発表される予定です。研究チームは、今後の乳製品産業における技術革新の可能性を示す場として、この発表を重要視しています。
この新たな技術がチーズ製造における副産物の処理方法に革新をもたらすことを期待し、今後の進展が注目されます。
会社情報
- 会社名
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雪印メグミルク株式会社 広報IR部 広報グループ
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