三菱マヒンドラ農機が新型耕うん機を発表
2023年の発売以来、高速耕うんの性能で著しい評価を受けているKUSANAGIシリーズの新モデル、「KUSANAGI Plus MDH2022」が登場しました。これは、島根県松江市に本社を構える三菱マヒンドラ農機株式会社が手掛けるもので、特に60から105馬力のトラクターに適した機種です。
KUSANAGIシリーズの進化
既に高い評価を受けているKUSANAGI MDH1820(45〜60馬力向け)は、累計400台以上が販売されており、その成功を受けて新たに「KUSANAGI Plus MDH2022」が開発されました。この新モデルは、従来の設計を基に、作業幅を2.2mに拡大し、ディスクの枚数を増やすなどの改良が加えられています。これにより、土を適度な大きさに切断し、効果的に空気や残渣と混ぜることで、より迅速かつ効率的な粗耕起作業が可能になります。
新機能の紹介
可変ウエイトシステム
新たに搭載された可変ウエイトシステムは、作業環境に応じた最適な性能を発揮します。これにより、作業スピードは従来のロータリーに比べて約4倍にもなり、作業時間を1/4に短縮可能。これが大きな余裕を生み出し、農作業全体の効率を高める助けになります。
高い作業効率
KUSANAGI Plus MDH2022は、作業速度10〜13km/hで作業が進行し、一般的なロータリーよりも効率が高くなります。PTO動力を使わないため、耕うん面積に対する燃料消費も約1/4に抑えられ、農家にとっての経済的負担を軽減します。これにより、特に緑肥や残渣のすき込みが行いやすくなります。
耕うん性能の向上
また、ディスクとトゥースローラーによって、きれいな粗耕起が実現します。径560mmの花形ディスクが設置されており、根っこや残った植物を効果的に切断します。その後、トゥースローラーが土を粉砕し、混ぜることで均一に仕上げます。耐久性に優れたディスクを使用しているため、ランニングコストも削減されています。
簡単な操作性
油圧シリンダーを用いることで、トラクターに乗ったまま操作が可能という点も大きなポイント。耕うんの深さは簡単に調整できるため、誰でも直感的に使用することができます。移動時には中型トラックに載せて運搬可能で、930kgの軽量設計も魅力的です。
発売と価格
この「KUSANAGI Plus MDH2022」は2025年8月8日に発売予定で、メーカー希望小売価格は2,178,000円(税込)です。三菱マヒンドラ農機は、今回の新型が45〜105馬力までの国産トラクターの主要市場をカバーすることを目指しています。
詳しい製品情報は
こちらのリンクから確認できます。また、KUSANAGI MDH1820に関する情報は
こちらでご覧いただけます。
農業の生産性向上を実現する新型耕うん機、KUSANAGI Plus MDH2022。次世代の技術が詰まったこの製品が、皆様の農作業をサポートいたします。