業界初の仮想化ネットワーク、PacnetがInfineraのOTS採用で実現
2015年3月10日、カリフォルニア州サニーベル市にて、Infinera社がアジア太平洋地域での通信を手掛けるPacnetによるOpen Transport Switch(OTS)の採用を発表しました。この取り組みは業界初となるネットワークの仮想化を実現するもので、多くのプロバイダーがまだ試行段階にある中、Pacnetは商業利用可能なTransport SDN対応サービスを提供するリーダーとしての位置付けを強化しています。
Pacnetは、Award-winningなSDNプラットフォームであるPacnet Enabled Network(PEN)にInfineraのOTSを組み込み、オプティカルレイヤのネットワーク仮想化を可能にしました。この技術により、顧客は独自のポータルを通じて、数分以内に帯域幅を調整できる柔軟さを手に入れました。現在、PENは1Mbpsから10GbpsまでのLayer 2イーサネット・オンデマンドサービスを提供しており、今後は10Gbpsから100Gbpsへとサービススピードの向上も見込まれています。
InfineraのOTSは、最新のWeb 2.0アーキテクチャに基づいて設計されており、軽量かつ効率的にDevOpsモデルをサポートします。この結果、新サービスのリリースまでの時間を大幅に短縮し、Pacnetが提供するサービスの利便性を大いに向上させました。
加えて、Pacnet社はDJ社のDTN-Xネットワークにおけるハイブリッドコントロールモードでの動作を実現しており、SDNによって新しいサービスの幅を制御し、効果的なネットワーク管理を行っています。この取り組みによって、Pacnetは顧客に対して先進的なクラウド体験を提供することができるようになりました。
Infinera社のシニアバイスプレジデント、スチュー・エルビー(Stu Elby)氏は、「Pacnet社の革新的なサービスは、我々のOpen Transport Switchが市場で最も取り扱いやすいオプティカルネットワーキングソリューションであることを証明しています」と語っています。このOTSにより、顧客は自身の好むSDNコントローラーを選択しながら、迅速に新しいサービスを展開できます。
Pacnetの社長、ジム・フェーガン(Jim Fagan)氏も「当社は、業界初の完全自動化されたSDNベースのサービスを開始しただけでなく、自社の技術をオプティカルレイヤへと拡大することができました。これにより、顧客は当社の先進的なネットワーク資産を最大限に活用することができます」と自信を示しています。
この取り組みがどのように業界に影響を与え、顧客がどのような新しい体験を得ることができるのか、今後の展開が楽しみです。
参考情報
- - Pacnetはアジア太平洋地域において、データ接続のソリューションを提供する主要な通信事業者であり、海底光ケーブルを利用して地域をつなぐ広範なネットワークを築いています。
- - Infineraは、信頼性が高く操作性に優れた高容量の光ネットワークを実現しており、データセンター、都市、長距離通信の自動化を推進しています。