札幌市のオフィスマーケットレポート
最近、三幸エステート株式会社が発表した2025年2月度の札幌市オフィス賃貸状況のデータをもとに、現在のオフィスマーケットの動向を検証してみましょう。空室率や募集賃料など、重要な指標について紹介します。
空室率の推移
最新のレポートによれば、札幌市内のオフィス空室率は前月比プラス0.02ポイントの3.09%となり、ほぼ横ばいの状況です。このわずかな変動は、いくつかの要因によるものです。一方で、企業の拡張移転や自社ビルへの移転も見られ、一時的な空室が発生しています。しかし、新築ビルや既存ビルの館内増床の影響で空室を埋める動きが進み、総じて安定した数字となっています。
潜在空室率は前月比プラス0.07ポイントの4.63%でした。オフィス需要は活発で、様々な業種に渡るテナントの引き合いが増加しています。特に大口の面積帯でも入居希望が見られ、今後の市内オフィス市場のさらなる活況を予感させます。
募集賃料の動向
次に、募集中のオフィス物件の賃料に目を向けてみましょう。最新データでは、募集賃料は前月比で56円のマイナス、すなわち12,525円/坪と報告されています。これは2ヵ月連続の下落でありますが、変動はわずかであり、賃料は12,000円/坪台半ばで安定しています。
札幌市では、新たな入居希望が増えてきたものの、募集賃料はそれに反比例するように下降トレンドを見せています。この背景には、他の企業が新たにオフィスを開設し、競争が激化していることが影響していると考えられます。
要点まとめ
札幌市のこのオフィスマーケットデータから見えるのは、全体的に安定した環境でありつつも、少なからず移転や拡張の動きがあるということです。今後、特に2026年4月に竣工予定の「THE VILLAGE SAPPORO」におけるサービスオフィスの出店が期待され、働き方の多様化が進むことが予想されます。これに伴い、新たなビジネスモデルや働く環境が札幌市にも広がることでしょう。
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社は1977年に設立され、企業のオフィス戦略を総合的にサポートする企業です。ワークプレイスの検証や提案、賃貸オフィスビルの選定、そしてプロジェクト遂行に必要なマネジメント機能提供など、オフィスに関する幅広いニーズに応える事業を展開しています。新たな働き方を模索している企業にとって、心強いパートナーとなるでしょう。
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