年末年始のトラックドライバー実態調査
日本の物流を支えるトラックドライバーたちが年末年始にどのように過ごしているのか、株式会社Azoopが実施した「年末年始の過ごし方」に関する調査から明らかになりました。155名のドライバーからの有効回答を基に、彼らの休暇状況や忙しさ、配送物についての実情を探ります。
年末年始、休みがないドライバーが14.2%
調査結果によりますと、年末年始の期間中に全く休みがないと回答したドライバーは14.2%に達しています。この結果は驚くべきことで、実際に11日間連続で働くドライバーも少なくありませんでした。特に、年末年始の解放感を味わうことができないドライバーの姿は、物流業界の厳しい実態を反映しています。
加えて、2.6%のドライバーは10日間働くとの回答で、つまりは1日だけの休暇を取るのみという圧倒的な仕事量が彼らにのしかかっています。こうした状況は、物流の重要性を再認識させる結果でもあります。
年始よりも「クリスマス~年末」が最も忙しい
次に、年末年始で最も忙しいと感じる時期に関する質問では、実に48.9%のドライバーが12月26日から31日の年末を挙げています。クリスマスから年末にかけての繁忙期が、年明けよりも遥かに多くのドライバーを悩ませていることが分かります。実際に、年明けに仕事が少ないと感じるドライバーがいますが、年末の波は越えられないというのが現実です。
配送物に関する興味深いエピソード
年末年始に配送される荷物には、クリスマスツリーやおせち、クリスマスケーキ、クリスマスプレゼントといった特別なアイテムが多くあります。これらの季節感を感じられる荷物の配送には、ドライバーたちからの多くのエピソードが寄せられました。中には、御料車を運ぶといった貴重な体験をしたドライバーも存在し、普段からの物流にかける情熱が垣間見えます。
調査結果の総括
本調査によって、トラックドライバーの年末年始における過酷な現実が明らかになりました。特にクリスマスから年末にかけての繁忙期は、彼らにとって精神的にも肉体的にも負担が大きく、季節感あふれる荷物の配送が多くあることを受けて、彼らの働き方の多様性を感じさせます。
この調査結果が、一般の人々にトラックドライバーの頑張りを理解し、感謝の気持ちを持つきっかけであれば幸いです。物流業界の裏側には、私たちの生活を支えるたくさんの人々がいることを忘れてはいけません。
調査概要
- - 調査主体:株式会社Azoop
- - 調査方法:インターネット調査(Googleフォーム)
- - 調査対象:全国のトラックドライバー
- - 有効回答数:155件
- - 調査期間:2025年11月18日(火)~12月5日(金)
株式会社Azoopの概要
株式会社Azoopは、東京都港区に本社を置く企業で、トラックドライバーを支援するための各種サービスを提供しています。設立は2017年で、物流業務のDXの取り組みや、人材紹介サービスに力を入れています。公式ウェブサイトもぜひチェックしてみてください。
Azoop公式サイト