トヨタ・モビリティ基金の画期的な取り組み
トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、コロンビアのメデジン市にて新たな公共交通プロジェクト「Medellín Mobility for All」を始動しました。このプロジェクトは、身体的な障害を抱える市民や、移動に課題を持つ人々に安全かつ自立的な移動を促進することを目指しています。TMFはコロンビアのイノベーション機関Ruta Nと連携し、公共交通のアクセシビリティ向上に向けた具体的な手段を一歩ずつ進めていきます。
移動の課題を明確にし、解決案を募集
メデジン市では市内道路の55%以上が急坂で構成され、特にマンリケやアランフェス地区など、身体的な障害を持つ多くの住民が日常的に移動に関して困難を抱えています。このような地理的・社会的な背景を踏まえ、本プログラムは移動課題を三つの主要な領域に整理しました。
1.
インクルーシブな移動の実現:歩行者や移動補助具利用者の安全性を高める施策。
2.
バリアフリーなアクセス改善:公共交通の利用をより容易にするための環境整備。
3.
迅速かつ安全なバス利用環境の整備:バスへの乗降をスムーズに行えるような施策。
TMFは、これらの課題を解決するために、世界中からの応募を募り、最終的にチリ、ブラジル、アメリカ、ギリシャ、スペイン、コロンビアから選ばれた5つの団体を参加させることになりました。この取り組みでは、2027年3月までの間に持続可能な社会の実現を目指します。
選ばれた5つの企業・団体の提案
選ばれた5団体はそれぞれ異なるアプローチでメデジン市の移動課題に取り組みます。
- - Brazo Amigo SAS:手動車椅子にアタッチできる電動推進デバイスを開発し、急坂や劣悪な道路状況の中でも手軽に移動できる環境を提供します。
- - Solyon Technologies:AIを活用した会話型デジタルアシスタントで、障害を持つ方々にとって使いやすい経路案内を実現します。AIによるリアルタイム情報提供で、不安や課題を解消します。
- - Universidad EAFIT:障害者が利用しやすい経路案内アプリを使い、危険箇所を把握しやすくすることで安全な移動計画をサポートします。
- - El Comité Fundación:バス停や乗降環境を物理的に改善し、多様な利用者が安心して公共交通を利用できるよう努めます。
- - Fundación Más Urbano:低コストで手軽にできる都市改善活動を展開し、市民のフィードバックをもとに段差解消や案内サインの整備を行います。
トヨタの取り組むモビリティの未来
トヨタは創業以来、顧客やビジネスパートナー、そして地域社会に敬意を表しながら、より良い社会の実現に向けて事業活動を続けています。その中で、2014年に設立されたTMFは、モビリティを通じて豊かな社会づくりに貢献するため、様々な移動課題に対する幅広いプロジェクトに取り組んでいます。今回のメデジン市におけるプロジェクトも、その一環として位置付けられています。
このように、トヨタは地域に密着し、社会的に価値ある取組みを進めることを通じて、便利で安全な移動環境の実現に向けた一歩を踏み出しています。
まとめ
トヨタ・モビリティ基金の「Medellín Mobility for All」プロジェクトは、交通の課題を抱える多くの市民に希望をもたらす取り組みです。さまざまな分野の団体と協力することで、インクルーシブな公共交通が実現されることを期待しましょう。この取り組みが他の地域においても同様の導入へとつながることを願い、持続可能な社会の実現を目指していきたいところです。