リジェネソームと東北大学が低酸素のウェルネス効果を検証する臨床試験を開始

低酸素環境による新たなウェルネスの可能性

リジェネソーム株式会社と東北大学大学院医学系研究科酸素医学分野の中井琢助教は、低酸素環境が健康に与える影響を実証する臨床試験を開始しました。この試験は、東京都港区にあるウェルネス・ヘルスケアの拠点、TAKANAWA GATEWAY Link Scholars' Hub（LiSH）で行われます。

研究の目的と内容

本研究の目的は、低酸素環境が血糖や血圧、さらには老化指標に与える影響を明らかにすることです。研究では、LiSHで働く成人20名を対象に、週3～5日、1日1時間、4週間にわたる低酸素空間の体験を行い、通常業務であるデスクワークやオンライン会議をしながら介入を受けることができる点が特徴的です。

中井助教の主導のもと、この試験では、以下の2つの評価が実施されます。：
1. 血糖値および血圧の継続的な測定（実証実験）
2. 唾液中DNAメチル化情報を用いた老化度指標であるエピクロックの評価（新規検証）

このような方法で、低酸素環境がどのように日常生活の中で健康に影響を及ぼすのかを探求します。研究の成果は将来的に予防医療やウェルネス社会の実装に寄与することが期待されています。

キックオフイベントの開催

臨床試験の開始に合わせて、2025年10月6日（月）にはLiSHにおいて「低酸素ウェルネス ― 実証キックオフイベント」が開催されます。当日は、実施される研究内容の解説や低酸素空間の体験会が予定されており、参加者同士の交流の機会も設けられています。

イベント概要

- 日時：2025年10月6日（月）
- 開場：15:45
- 開始：16:00（LiSH 6F ワークショップルーム）
- プログラム内容：

- リジェネソーム社の紹介
- 中井助教による試験の説明
- 低酸素空間の見学・体験
- その他講演（追加予定）

- 閉会：18:00
- 懇親会：18:30（LiSH内）

参加資格は、投資家や記者、招待者によって構成され、事前確認が行われる場合があります。このイベントを通じて、業界関係者たちが集まり、低酸素環境のウェルネスについて深く学ぶ機会となることでしょう。

LiSHとリジェネソームについて

LiSHは、日本最大級の実験場であり、環境、モビリティ、ヘルスケアに関する新たな解決策を模索する拠点です。リジェネソームは、ナノ粒子技術を駆使し老化抑制や再生医療を目指す企業で、宇宙医学の分野でも革新を目指しています。

この臨床試験を通じて、新しい健康の在り方が見えてくることが期待されます。参加者が低酸素空間での生活を通じてどのような効果を体感するのか、その結果が非常に楽しみです。今後の進展に注目が集まります。