無人古着店「秘密のさくらちゃん」が岩手県盛岡に初出店、環境意識を高める新たな試み

無人古着店「秘密のさくらちゃん」が、2023年6月21日、岩手県盛岡市に初めての出店を果たしました。この新たな小売形態は、消費者が環境意識を持ちながらお買い物を楽しむことを可能にしています。「秘密のさくらちゃん」は、東京都武蔵村山市で始まり、その後、埼玉県の所沢市や草加市にも店舗を展開。今回は、岩手県に進出することとなります。

この店舗は、完全無人で非接触型の運営を行っています。顧客は、動物のイラストが描かれた値札を確認しながら、画面上の価格表と照らし合わせて商品を購入します。支払いは券売機やPayPayを使用することができ、利用者が安心して訪れることができる環境を整えています。商品の種類は100円から2000円までの5段階となっており、シンプルかつ手頃な価格設定が魅力です。

また、店舗にはモニターとマイクが設置されており、質問があればリモートで店員に尋ねることができます。この新しいスタイルの店舗運営は、コロナ禍での感染対策も根底にあります。オープンから半年足らずで、客足はなんと2倍以上に増加。出店が相次ぐ背景には、古着に対する需要が高まっていることが挙げられます。

「秘密のさくらちゃん」が特に重視しているのは、古着の回収と循環です。店頭には古着の回収用ボックスを設置し、不要になった衣服を持ち寄ることができます。現在、ファッション業界では衣類廃棄の問題が深刻化しており、これを解決するためのインフラが求められています。

ママハイ株式会社の代表、岡本紀子氏は、「無人店舗の展開は、ただの販売目的ではなく、ファッション業界の環境負担を軽減するための取り組みです」と語っています。彼女は、古着を通じて持続可能なビジネスを目指し、全国に古着回収・販売の拠点を展開したいと考えています。

新店舗「秘密のさくらちゃん盛岡大通店」は、レディース、メンズ、キッズ古着のみならず、アクセサリーやバッグなども取り扱っています。これにより、顧客層の多様化を図っており、素材を大切にした買い物を促進しています。

特に、古着のデザイン性やユニークさを楽しむ消費者が多く、環境負担を意識しながらもオシャレを楽しむことができる空間を提供しています。これにより、サステナブルなライフスタイルを提案し続けるこの業態は、今後のファッション業界における新たなモデルケースとなることでしょう。

「秘密のさくらちゃん」盛岡店の詳細については、公式ホームページ（https://132no.com/）を御覧ください。古着の取扱数は1000点以上で、定休日はなく、いつでも利用できる点も魅力です。今後、他の地域への出店も計画されているこの店舗から、目が離せません。