湘南国際マラソンが新たな環境配慮企画をスタート
2024年12月1日に開催される「第19回湘南国際マラソン」が新たに「クリーンスタートプラン」を導入します。この取り組みは、世界初の「マイボトルマラソン」として知られる大会の一環で、参加者の環境意識を高めることを目的としています。主催するのは、アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」「THE NORTH FACE」を展開する株式会社ゴールドウインです。
環境への取り組み
湘南国際マラソンは、昨年の大会でも使い捨てプロダクトの削減に成功しましたが、今年はさらに一歩進め、スタート地点における不要な廃棄物を減らすために「クリーンスタートプラン」を導入。参加を希望する2,000名に、事前にウエア回収バッグを配布し、着用しているウエアを持ち帰ることができる仕組みを採用します。このアプローチは、スタート地点に放置される廃棄衣料の問題を解消するためのものです。
選手たちは、レース開始前にこのバッグを使用することで、ストレートなスタートを切ることができるのみならず、冷え込みからも身体を守ることができるため、一石二鳥の効果をもたらします。
さらなる取り組み
また、参加者や来場者から回収した古いTシャツやユーズドシューズについても、ザ・ノース・フェイスが展開する「EXPLORE SOURCE」プロジェクトを通じて付加価値を付け直し、新たな製品として再生されます。このようにリサイクルの概念を広めるためのショップや今春オープンしたカフェ「TNF CAFE」の拡張も行われ、より多くの来場者に寛ぐ空間が提供されます。
記念Tシャツには、ペットボトルリサイクル繊維を使用するなど、環境に配慮した素材選びがなされています。
国内外への波及
湘南国際マラソンで、初めて実施された「マイボトルマラソン」は、今後も他の大会での模倣を生んでいます。2023年2月に開催された瀬戸田レモンマラソンでもこのスタイルが取り入れられ、2025年にはさらなる大会が予定されています。また、2024年10月6日に札幌マラソンでも「マイボトル・マイカップラン」が実施予定で、全国のマラソン大会における新たなスタンダードが生まれつつあります。
ゴールドウインの理念
株式会社ゴールドウインは、環境づくりと人々の新たな挑戦を支援するライフスタイルクリエイティブカンパニーです。モノづくり、コトづくり、環境づくりを柱に、素材や技術への研究が行われています。彼らは、持続可能な社会の実現に貢献するために、センスや技術を共有し、次の世代へとつなげる努力をしています。
代謝のよい活動を実現するために、参加者がゴミを排出せず、持続可能な選択をすることで、マラソン大会の運営がさらに充実していくことが期待されます。環境意識の高さが選手たちの行動を変える契機となり、未来を築く手助けとなるでしょう。これらの取り組みを経て、マラソンを楽しむ新たな文化が根付くことが実現できるかもしれません。
詳細は
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