ユビーAI導入
2025-09-29 11:44:59

松波総合病院、ユビー生成AI導入で医療データ活用の新時代を迎える

松波総合病院、ユビー生成AI導入で医療データ活用の新時代を迎える



近年の医療現場では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が高まっています。中でも、松波総合病院が「ユビー生成AI」を導入した背景には、医療データの効率的な活用と業務の負担軽減にあります。松波総合病院は岐阜県羽島郡に位置する地域の中核病院で、多くの急性期医療を提供しています。設立以来90年近くにわたり、地域住民の健康に貢献する使命を全うしてきました。

医療データ活用の背景



松波総合病院では、患者の診療情報を電子カルテに記録していますが、その膨大な情報から必要な元素を抽出する作業が医療従事者にかかる負担となっていました。DPC(診断群分類番号)コーディングは特に重要であり、医師や診療情報管理士、医事部門の協力が不可欠です。しかし、膨大な非構造データからの情報収集は時間が無限にかかり、専門知識も要求されるため、多くの院内スタッフにとって苦痛な業務となっていました。この状況を解決するために「ユビー生成AI」の導入が決定されたのです。

ユビー生成AIの実務活用



本取り組みでは、電子カルテ情報を効果的に連携させるデータウェアハウス(ジャストシステム社「JUST DWH」)により、次のような機能が導入されます:

1. 効率的なデータ連携
データウェアハウスを通じてカルテ情報をリアルタイムでDPCコーディングに利用できるようになります。これにより、毎日の全入院患者データが自動的に取り込まれ、業務の効率化を実現。

2. 非構造データの解析支援
医師や看護師が記入した膨大なカルテ記事から必要な情報をAIが自動で抽出し、整理することで、心理的・時間的な負担を大幅に削減します。

3. DPCコーディングの精度向上と業務効率化
AIによる提案を基に医療従事者がよりスムーズにコーディングを行えるようになり、結果的にベッドコントロールや請求業務の効率化に寄与します。これにより様々な業務負担が軽減されつつ、正確な医療サービスの提供が可能となります。

今後の展望



松波総合病院では、今回の「ユビー生成AI」の導入により、医療データ活用の新たなモデルケースを構築すると共に、さらなる展開を視野に入れています。具体的には、患者の入院経過を自動的に要約するシステムや、入院・退院などの医療文書作成支援機能を追加することを計画しています。

これらの取り組みは同院に限らず、他の医療機関へも展開可能であり、医療業界全体におけるDX推進が期待されています。

結論



松波総合病院の試みは、いわば医療界の未来を示す前例として、業務負担を軽減しつつより良い医療の提供を見据えた重要な一歩です。DPC業務の効率化や患者ケアの質向上に向けて、今後も注目が集まることでしょう。


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会社情報

会社名
Ubie株式会社
住所
東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
電話番号
03-6778-4016

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