ヘッドスプリングが新たな直流電源を発表
ヘッドスプリング株式会社は、このたび新たに高電圧双方向直流電源「biTRITON TRBCシリーズ」を発表しました。この製品は電気自動車(EV)や急速充電器の開発現場において非常に重要な位置を占めることとなるでしょう。
業界のニーズに応える
近年のEV市場では、航続距離を延ばしつつ充電時間を短縮することが求められています。これに応じて、バッテリーの高電圧化が進行しており、特に800Vクラスの高級車や商用車に対する需要が高まっています。その結果、1000Vを超える動作条件が求められるケースが増加し、これに対応できる直流電源へのニーズも急増しています。ヘッドスプリングの「biTRITON TRBCシリーズ」は、この要求に応えられる革新的な製品です。
製品特長の紹介
この新シリーズは、1,500V対応モデルと2,250V対応モデルの二つを用意し、どちらも3U筐体で設計されています。最大出力は±42kWに達し、世界最高水準の電力密度を誇ります。このような高性能を実現するために、電圧や電流の精度にもこだわっています。
- - 高電圧対応: 最大1,500Vまたは2,250V、±65A、±42kW
- - 高精度制御: 電圧確度は0.02%、電流確度は0.1%
- - コンパクト設計: 3Uサイズで約42kgの軽量化を実現
さらに、電力回生機能や並列接続が可能で、最大64台まで接続し、広範な出力範囲で使用できる点も特長です。これにより、開発現場におけるスペース効率や柔軟性が向上します。
幅広い活用分野
この「biTRITON TRBCシリーズ」は、EV関連の応用だけにとどまらず、様々な高電圧直流アプリケーションにも対応可能です。例えば、大型蓄電システムの開発や評価、さらには高電圧バッテリパックの充放電試験にも適用できます。これにより、クライアントは従来の方法よりも効率的なテストが可能になります。
加えて、AIサーバ用の電源評価試験やパワー半導体の高電圧試験などにも使用され、データセンターでのHVDC化のニーズに応えています。
今後の展望
ヘッドスプリングは、今後もEV充電器や電力融通システム、さらにバッテリリサイクルの分野など、多岐にわたる製品ラインアップを新たに展開していく計画です。顧客からのフィードバックを基に性能向上と新機能の開発を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく意向です。
この注目の新製品について詳細な情報を知りたい方は、ヘッドスプリング株式会社の公式ウェブサイトを訪れてみてください。お問い合わせは、広報部までどうぞ。