スマホを持つ小中学生、7割超が利用制限!親の悩みと対策を徹底調査!
現代社会において、スマホはもはや生活必需品。しかし、子どもにとってスマホは、便利なツールであると同時に、依存やトラブルのリスクも潜む存在です。
株式会社R&Gが実施したアンケート調査によると、小中学生にスマホを持たせている親の74.5%が、子どものスマホ利用に何らかの制限を設けていることがわかりました。
では、親御さんは具体的にどのような制限を設け、どんな悩みを抱えているのでしょうか?本記事では、調査結果をもとに、子どものスマホ利用における制限の現状、親御さんの声、そして専門家からのアドバイスを紹介します。
親御さんの7割以上がスマホ利用に制限!その理由は?
今回の調査では、小中学生にスマホを持たせている親377人を対象に、スマホ利用に関する制限の有無や内容についてアンケートを実施しました。その結果、実に74.5%のご家庭が、お子さんのスマホ利用に制限を設けていることが判明しました。
制限を設ける主な理由は、「スマホ依存を防ぎたい」「危険な情報やサイトから守りたい」「高額な課金トラブルを防ぎたい」などです。
特に、スマホを使い始めたばかりの子どもや、ネットリテラシーがまだ十分に育っていない子どもに対しては、制限やルールを設けることが有効と考えられます。
制限内容1位は「使用時間」、課金やアプリの制限も重要視
では、具体的にどのような制限が設けられているのでしょうか?
最も多かったのは、「使用可能時間を決める」という制限で、全体の約半数にあたる183人が選択しました。
次いで、「課金は許可制/禁止」が117人、そして「アプリのインストールを許可制にする」が89人という結果でした。
これらの結果から、親御さんは子どものスマホ利用における時間管理、お金の管理、そして安全なアプリ利用を特に重視していることがわかります。
スマホ利用の制限方法、口頭での約束が主流!
では、親御さんはどのようにしてスマホの利用を制限しているのでしょうか?
最も多かったのは、「口頭での約束」で、153人が選択しました。
次いで、「スマホやアプリの機能を利用する」が95人、「約束事を紙に書く」が68人という結果でした。
口頭での約束が主流であることから、子どもとの信頼関係を重視し、自主的なルール遵守を期待している親御さんが多いことがわかります。
一方で、アプリの機能や紙に書くなど、より具体的な方法を採用する家庭も増えています。これは、子どもたちの年齢や性格、そしてスマホ利用の状況によって、適切な方法が異なることを示唆しています。
スマホ制限、守れている?ペナルティを決めているご家庭は半数!
では、設けられたルールは守られているのでしょうか?調査によると、「守っている」「まあ守っている」と答えた人は93.6%と、大多数の子どもたちがルールを守っていることがわかりました。
しかし、ルール違反した場合のペナルティを決めている家庭は、全体の49.8%にとどまりました。
ペナルティを決めていない家庭の理由としては、「今のところ守っているので必要ない」「アプリなどでルール違反ができない仕組みになっている」などがありました。
また、「ルールを守れるようになったのでペナルティをなくした」というご家庭もありました。これは、子どもが成長するにつれて、スマホ利用に関する意識や行動も変化していくことを示唆しています。
ペナルティ1位は「一時的なスマホ没収」、ルール違反への対応は慎重に!
では、ルール違反をした場合、どのようなペナルティが課せられるのでしょうか?
最も多かったのは「一時的にスマホを没収する」で、98人が選択しました。これは、スマホを最も効果的に制限できる方法として、親御さんにとって分かりやすく、子どもにとっても効果的なペナルティであると考えられます。
しかし、スマホを没収することによって、連絡手段が途絶えてしまうなど、日常生活に支障をきたす可能性も考えられます。そのため、ペナルティを適用する際には、子どもの状況や事情を考慮し、慎重に判断する必要があるでしょう。
専門家からのアドバイス:スマホの適切な利用が鍵
今回の調査結果について、教育アドバイザーの山崎憲治氏から以下のコメントが寄せられました。
「多くの保護者が子どものスマホ利用に制限をかけているものの、口頭での約束など、比較的簡易的な方法が主流であり、十分な効果が得られているとは言えません。
スマホは学習ツールや情報収集ツールとして活用できますが、利用方法を誤れば、依存症やトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
子どものスマホ利用に関する問題を解決するためには、親子で協力し、適切な利用方法を学び、健全なスマホライフを送るための意識改革が重要です。
具体的には、利用時間やアプリの利用を制限し、ネット上の危険性を教えること、そして、ルールを守らなかった場合のペナルティを明確にすることなどが必要です。
また、子どもが自ら時間管理や金銭管理、学業管理などを行い、自立心を育むことも重要です。
スマホの利用にはメリットとデメリットがあります。親子で協力し、適切な利用方法を学び、健全なスマホライフを送りましょう。」
まとめ
今回の調査結果から、子どものスマホ利用に制限を設けている家庭が多数存在し、親御さんは子どもたちの安全なスマホ利用を真剣に考えていることがわかります。
しかし、同時に、親御さん自身も悩みや不安を抱えていることも事実です。
子どもたちのスマホ利用を適切に管理し、安全な環境を提供するためには、親子で話し合い、ルールを共有し、互いに理解を深めることが重要です。
そして、子どもたちがスマホと上手に付き合えるように、長い目でサポートしていくことが大切です。