飛騨の恵みを生かした『HOGA』セミオーダーキッチン
岐阜県飛騨市の自然を感じられるセミオーダーキッチン『HOGA』が6月にリリースされました。木材には飛騨の森から採取されたナラを使い、デザインと機能性を両立。この記事では、こだわりのポイントと持続可能なものづくりについて詳しくお伝えします。
ナラ材の魅力と特長
『HOGA』は、岐阜県産の小径木ナラ材を使用しています。この木材は、無垢材特有の個性的な意匠が魅力で、寒冷地で育ったため、目の詰まった木目が特徴です。さらに、節や変色、小さな穴といった木材の特性を活かしながら、伝統的な木工技術で丁寧に乾燥させて製作されています。これにより、品質や機能を損なうことなく、安心して使用できるキッチンが実現しました。
自然と調和した設計
『HOGA』の設計は、木が持つ特性を考慮されています。木は日々呼吸し、湿度によって収縮や膨張を繰り返します。そこで、ナラ無垢材を本体に使用し、『日』の字構造で安定性を確保。面材には収縮を見越して中央に隙間を設けるなど、細かな配慮がされています。
サイズと形状のバリエーション
『HOGA』は、4つのサイズ幅と3つの形状から選べるセミオーダーシステムを採用しています。幅は2440mmから2890mm、奥行は655mmから1050mm、高さは860mmと900mmからの選択が可能です。また、形状もアイランド型、ペニンシュラ型、壁付けのI型から好みに応じて選ぶことができます。
スマートな収納とオリジナルツールボックス
調理やダイニングスペースに合わせたスマートな収納も魅力の一つです。標準化された収納を自由に組み合わせて、自分だけのオリジナルキッチンを作ることができます。
さらに、ステンレス・アルミ・木が組み合わさったオリジナルツールボックスも用意。包丁差しや木製仕切りで機能性もばっちり。引き出しでスムーズに収納ができ、底板は取り外し可能な仕組みになっています。
森づくりへの取り組み
飛騨市では、森林組合や製材所が連携して、伐採された木材を家具用材料として利用する取り組みが行われています。『HOGA』シリーズは、そんな持続可能な林業の考え方に基づいて開発されました。『HOGA』という名前は「萌芽更新」に由来し、再生する木々を象徴しているようです。伐採後も新しい命が芽吹く様子は、木材の故郷である森や木を使った製品を大切にする姿勢を表しています。
今後の展望
コロナ禍で自宅での時間が増え、インテリアや暮らしの質が重要視される中、『HOGA』はこれまで以上に日常に寄り添う存在として位置づけられています。日本に豊富にある木材資源を活用し、持続可能なものづくりを続けていく意志を持つ『HOGA』シリーズの展開から目が離せません。
木工ふくなりとは
『木工ふくなり』は、無垢の木を主素材とした家具やキッチンの製作を行なっています。流行に左右されない普遍的なデザインを追求し、少数精鋭で丁寧に製作。本社とショールームは愛知県豊田市に所在し、設立から長い間、一貫して持続可能な製品の開発に努めています。
詳しい情報は
こちらからご覧いただけます。