子どもたちにやさしい漢字の世界を広げる「ルビフルボタン」の導入
一般財団法人 ルビ財団が運営する「ルビフルボタン」が、公文教育研究会の新ウェブサイト「くもん子ども浮世絵ミュージアム」に導入されました。このツールは、漢字に自動でふりがな(ルビ)を追加することで、漢字を読むことが困難な子どもや外国人に対して、学びやすい環境を整えることを目的としています。
「ルビフルボタン」導入の背景
ルビ財団は、さまざまな人々が学びやすい「ルビフル」な社会を目指しています。そして2024年4月から、特に子どもや外国人へのアクセシビリティ向上を見据えた無償提供の「ルビフルボタン」がリリースされる予定です。このボタンがあることで、ウェブサイトの閲覧時に漢字に自動的にルビが追加され、理解しやすさが格段に向上します。
公文教育研究会は、「子ども文化研究史料」と呼ばれる資料を多く所蔵しており、その魅力を広めるために「くもん子ども浮世絵ミュージアム」を運営しています。このたび、サイトは約10年ぶりにリニューアルされ、特に子ども向けの新しいコンテンツ「浮世絵ってなぁに」が設けられました。
ルビフルボタンの実装
新たに実装された「ルビフルボタン」は、HTMLソースに一行のコードを追加するだけで使用可能なため、約5万文字にも及ぶコンテンツに手作業でルビを振ることなく、簡単にルビを表示させることができます。この利便性の高さは多くの教育現場にとって大きな救いとなるでしょう。公文教育研究会の広報担当、内山氏も、「ルビの表示は教育上必須」とし、このボタン導入に大きな期待を寄せています。
子どもたちへの学びの機会
ICTの活用が叫ばれる中で、子どもたちが使いやすい日本語コンテンツは依然として少数派です。ルビフルボタンの導入により、子どもたちはより多くの情報にアクセスでき、興味や関心を広げることが期待されます。
また、ルビ財団が目指す多文化共生の社会を実現するために、漢字の読みやすさを向上させるこの施策は、教育界だけでなく、社会全体にとっても重要な意義を持つものです。
まとめ
「くもん子ども浮世絵ミュージアム」の新たな試みとして導入された「ルビフルボタン」は、すべての子どもたちが漢字にアクセスしやすくするための一歩となります。教育機関や保護者がこの取り組みに関心を持ち、広げていくことで、子どもたちの成長につながることを願っています。
詳細は、
くもん子ども浮世絵ミュージアムや
ルビフルボタンに関するページをご覧ください。