移動スーパー始動
2020-10-08 10:30:02

千葉県香取市で始まる新しい介護サポート移動スーパー事業

千葉県香取市に新たな移動スーパーが登場



千葉県香取市に拠点を置く水郷エスコートが、移動スーパー事業を10月16日から試験運行を開始し、2021年4月からの本格運行を目指しています。この事業は在宅介護支援や患者搬送を行う同法人が展開するもので、特に郊外に住む高齢者や障害者にとって生活必需品を手に入れるための便利な手段となることが期待されています。

高齢者に優しい新しい形の買い物支援



香取市の郊外では、公共の交通機関が乏しく、特に車を持たない高齢者や障害者にとって、買い物が非常に困難です。そのためタクシーや介護タクシーを利用しなければならず、その経済的負担も軽視できません。実際に、一人暮らしの高齢者女性の中には、週に一度500円の日用品を買うために往復3000円もの交通費がかかっているという現実があります。水郷エスコートはこのような問題を解決するために移動スーパーを始めました。

訪問介護と結びつけた新しいサービス



この移動スーパーの最大の特徴は、在宅介護を専門とする企業が運営するため、訪問介護サービスと密接に関連している点です。これまでの訪問介護ではヘルパーが生活必需品を買いに行くスタイルでしたが、今後はヘルパーが移動スーパーを運行し、利用者が実際に商品を選ぶことができるようになります。これにより、選ぶ楽しみが増え、認知症予防にも役立つと考えています。

厳しい運営状況と地域との関係



ただし、このサービスは新しい取り組みであり、難色を示す市町村もあるのが現実です。現在の訪問介護事業では、生活援助がメインの対応となりますが、移動スーパーによる訪問は新たなサービスの形を提供します。これにより利用者の費用負担が軽減されることが期待されています。

登録と利用方法の簡単さ



利用方法はシンプルで、介護が必要な方やその家族は電話で登録し、毎週決まった時間に訪問を受けることができます。スタッフが販売員としても活動し、移動スーパーが訪れる際には、生活支援の依頼もできる仕組みを整えています。さらに、仕入れ価格を据え置きにすることで、コンビニ並みの価格で商品を販売することを目指しています。

地域ボランティアの参加と今後の展望



水郷エスコートは地域のボランティアと手を組み、移動スーパーを運営していく予定ですが、資金確保は難しい状況です。それでも、今後は移動スーパー車両への広告掲載や商品仕入れ先の確保に力を入れ、地域の交通弱者のための買い物手段を確保することを目指しています。

若いスタッフが作る新しい福祉サービス



この取り組みを支える水郷エスコートのスタッフは平均年齢39歳と若く、革新的な在宅福祉サービスを日々提案し実現しています。移動スーパーSIESTAの導入によって、高齢者や障害者がより快適に生活できる未来が開かれることを期待しています。

会社情報

会社名
一般社団法人水郷介護支援パートナー
住所
千葉県香取市北2-14-2笹本ビル201
電話番号
0478-50-2929

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